市民のみなさまへ

新潟市医師会

ピアスのトラブル

兼子 泰行

職業柄ピアスによるトラブルを数多く見ていると、かわいいピアスの持ち主にはその幸運を陰ながら喜んであげたい気分になります。

ピアスの穴をあけるとき化膿したとか、ピアスを挿入するとき傷つけたとか、金属アレルギーで耳たぶがかぶれたとかならまだ軽症です。重症例では耳たぶが大きく腫れ上がって梅干しのようになってしまいます。そうなる病気は、ケロイド、表皮嚢腫という良性腫瘍、慢性の炎症が続いて起こる肉芽腫の3つが代表的です。

原因は体質、外傷、金属アレルギーなどが考えられます。これらは簡単に塗り薬で治るわけではなく、各患者さんごとに頭を悩まして治療法、手術法を選択します。そして治療が終了しても、完全にもとの耳たぶに戻れるのは運がいい人です。

これからピアスをあけたい人、現在ピアスのトラブルをお持ちのひとは、ケロイド体質や金属アレルギーの有無、傷つけた場合の対処法などを皮膚科医に相談してください。

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