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新潟市医師会

蕁麻疹と湿疹

勝海 薫

皮膚に生じた変化・症状は「発疹」あるいは「皮疹」という言葉で総称します。「蕁麻疹」、「湿疹」という言葉は皮膚病の病名ですのでお間違えのないように。

蕁麻疹と湿疹は皮膚科の診療で最も診ることの多い、頻度の高い皮膚病です。これをお読みの方の中にも、蕁麻疹あるいは湿疹の診断を受けたことのある方がかなりいらっしゃるのではないでしょうか。

蕁麻疹と湿疹の特徴

蕁麻疹は痒みを伴い数時間単位で出没を繰り返す膨隆した発赤(紅斑)を特徴とします。かさつき(落屑)は伴いません。

湿疹の特徴は痒みを伴うぶつぶつ(丘疹)、発赤(紅斑)、かさつき(落屑)といった症状・皮疹を特徴とします。蕁麻疹のように短時間で出没することはなく、少なくても数日から1週間以上症状が持続します。

蕁麻疹の原因と治療

蕁麻疹の原因は多種多様で簡単には特定できないことも多いのですが、急性型では魚介類や酒類、慢性型では温度の変化や皮膚の摩擦、食品添加物などが原因となることが知られています。

治療に関して塗り薬はあまり効果的ではなく、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を内服するのが一般的です。

湿疹の原因と治療

湿疹の原因の大半は直接皮膚に触れるもので、身の回りにあるあらゆるものが原因になりうると言ってもよいくらい多種多様です。代表例を上げると石けん・シャンプー・化粧品の中の香料、毛染めの染料、金属装身具(金属アレルギー)、植物(うるし、プリムラなど)、ナイロンタオルによる摩擦、洗剤の過剰使用などです。

治療は塗り薬が中心で、その中でもステロイド外用剤が主役になります。ステロイド外用剤は多種あり、薬効の強弱がありますので、症状の強さ、部位、外用期間などを考え、使い分けます。痒みや症状が強い場合には抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服なども用います。症状が長引く場合には、原因を見つけ出し取り除くことも大切です。

湿疹、蕁麻疹の適切な治療法、原因の見つけ出し方、取り除き方については、皮膚科専門医に相談されるとよいでしょう。

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