市民のみなさまへ

新潟市医師会

皮膚科の外用剤

勝見 伸也

皮膚科の外用剤には非常に多くの種類があります。その中から皮膚科医は症状、部位、皮膚の状態、年齢などに応じて外用剤を選択して処方しています。

しかし一般には、外用剤は内服薬(飲み薬)より安易に使用されているようです。患者さんに、『今までどんな治療をしていましたか?』と質問すると、『家にあった薬。』さらに、『それは何の薬ですか?』と聞くと、『わかりません。』と言う答えが時々返ってきます。内服薬は、何の薬か分からずに飲む人はいないようですが、外用剤は、間違えてもあまり危険はないと考えられているためか、数年前の何の薬か分からないものでも、使用されることがたびたびあるようです。

確かに皮膚病のなかには、何日かすると自然に治るものがある為に、訳の分からない薬をつけていても治る場合があります。

しかし、不適切な薬剤を使用したために症状が悪化したり、つけると治るからといって長期適用したために副作用が出て、治癒に必要以上の時間がかかることも、しばしばあります。

そして古い外用剤は、効果が落ちていたり、変質していたりする場合があり、注意が必要です。間違って使用しないために、もったいながらずに、古い外用剤は、捨てるようにしましょう。

皮膚科にかかる前に、止むを得ず外用剤を使用する場合は、薬が古くないか、何に効果のある薬か確かめて使用するようにして、2!)3日で効果が認められなかったり、再発するようなら、すぐに皮膚科を受診するようにしましょう。受診当日は、薬はつけずに、特に色のある薬は診断の妨げになるため洗い流して、今まで使用していた薬は必ず持参するようにしましょう。

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