市民のみなさまへ

新潟市医師会

深爪

兼子 泰行

(西区 風間皮膚科医院)

皮膚科の外来でよく見かける爪のトラブルは、爪水虫を除くと深爪が多くを占めます。深爪は間違った爪の切り方がきっかけで生じることが多く、正しい爪の切り方さえ知っていれば多くの場合防げるトラブルです。深爪は足の親指がほとんどですが、これは体重が最も強くかかるためです。よって20本の指の爪の切り方で問題になるのは、両方の足の親指2本で、そこだけ注意して頂ければ十分です。

どうやって切るか?難しいことはありません。深爪は爪の角が爪の脇の皮膚に食い込むことからスタートします。だから、爪の角が脇の皮膚に食い込まない位置でやや伸ばし気味に切れば良いのです。たったこれだけの実に簡単なルールを守ればOKです。結果として内側と外側の爪の長さが等しくならずに不格好になっても気にしてはいけません。

運悪く、深爪になってしまったら、食い込んだ爪を切って一時凌ぎをしたくなりますが、それはあまり勧められません。爪が短くなると爪で抑え付けられていた皮膚が盛り上がり、指先の形が変わってきます。一時凌ぎを繰り返した結果、極端に短い爪になっている患者さんも少なくありません。

深爪で受診すると爪をまるごと抜かれたり、爪と爪の根っこを切り取る手術をされると思って、恐怖心から受診拒否してしまう方もいると思います。最近はそのような治療はかなり重症な方だけで、当院では数年前に1例手術したのが最後です。軽症のうちに来院していただければほとんど痛みのない治療ができますし、多少こじれていても爪の角をチューブで包んでしまう爪を切らない治療をよく行なっています。あまり怖がらずに、軽症のうちに来院して下さい。

(2013.12.25)

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