市民のみなさまへ

新潟市医師会

上手に急患診療センターを利用しましょう

佐野 正俊

平成21年4月より、中央区紫竹山2丁目、旧新潟市民病院跡に「新潟市総合保健医療センター」が開設され、その一階に「急患診療センター」が装いを新たにスタートします。

内科は今まで通り、平日夜間、土曜午後・夜間、日曜・祝日24時間診療致します。広域化しました新潟市の一次救急を引き受ける事になりました。一般診療所医師、病院勤務医師、大学勤務医師が交代で執務します。それぞれ日々の診療を終えてから執務するわけですので大変ですが、地域医療の根幹である救急医療を守るため、頑張っていこうと思っております。

この急患診療センターで、診断・治療が困難な場合には、病院へ紹介することになります。この病院を二次輪番病院と言います。市内の病院に交代で役割を担って頂いています。県内最大の新潟市ですが、病院勤務医の数は決して多くはなく、また病院によってかなりの違いがあります。二次輪番病院の当直医の勤務は非常に大変なものがあります。実は21病院でスタートした内科の二次輪番病院は、徐々に辞退する病院が増え、現在10病院へと減少しています。病院勤務医の過重労働が問題となっています。日常勤務の後、当直し、忙しい時は一睡もできません。翌日にはまた通常勤務が待っています。疲労が溜まります。

市民の皆様方には救急の一次、二次といってもはっきりと区別は出来かねるかと思います。症状によって軽症、中等症、重症のいずれかと言う事なのですが、まずはかかりつけの医師にご相談下さい。連絡のつかない場合には、急患診療センターへ電話をするか、受診して下さい。あわてて、119番へ電話したり、直接病院へ受診したりしないで下さい。しかし、現在病院の先生がかかりつけ医で、具合が悪くなった時には、その病院へ直接受診される事は良いのではと思います。

この5年間を見ますと、二次輪番病院救急受診者総数は毎年約5,000人で、この内、急患診療センターからの紹介患者総数は約380人位で、10%に至りません。90%以上が直接受診されているわけです。そして、入院となるような重症の方は20%位であるという現状です。いかに軽症の人が多く受診しているかという事です。

新潟市の救急医療体制は、医師会、行政が中心となり、各方面のご協力を頂きながら、整備を進め、ようやく平成8年に内科・小児科は、ほぼ24時間体制を構築するに至ったのです。この体制を今後も維持していくためには、二次輪番病院体制の維持が欠かせません。それには市民の皆様方のご協力が是非とも必要です。具合が悪くなったら、まず病院へ行けば安心だからという事も分からないわけではありませんが、病院の先生方は実際大変なのです。

日頃から、かかりつけの先生に、ちょっとした、症状についての対応策を聞いておく事も大事かと思います。常備薬を用意しておく事も良いでしょう。そして上手に急患診療センターを利用して下さい。市民の皆様方と共に救急体制を守っていきたいと思っています。

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