市民のみなさまへ

新潟市医師会

近眼のお話

山口 雅之

日本は人口の約6割が近眼という近眼大国です。多くの人は子供の時はとっても目が良いのですが、小学校高学年頃から目が悪くなり始めて授業中にメガネが必要となってきます。これは子供の時は目の長さが短い「遠視」のためよく見えるのですが、成長とともに目の奥行き(眼軸長)が長くなり「近視」となってくるためです。大きくなっても目が良い方は目の奥行きが短い「遠視」のまま成長した方です。

どこまで視力が下がったらメガネが必要となるのかは個人差がありますが、一般的に運転免許に必要な0.7の視力が基本となります。教室で黒板を見るにも0.7以上の視力が必要です。遠くを見るのに不自由を感じ始めたらメガネをかけてください。メガネをかけたから近視が進むとか、メガネをかけたり、はずしたりしたから近眼が進むということはありません。

いまでは多くの方がコンタクトレンズをお使いになっています。コンタクトレンズは目に直接触れる医療器具のため、その取り扱いには十分な注意が必要です。コンタクトをお使いの場合は、眼科での定期検査が必要です。

最近話題になっている近眼の治療法にエキシマレーザーを用いた手術治療と、夜特殊なコンタクトレンズをつけて寝て朝はずすオルソケラトロジーという方法があります。エキシマレーザーによる手術治療は効果が一生続きますので、近眼の度数が安定した20歳以上の方が対象となります。オルソケラトロジーはコンタクトレンズの使用を止めると元の近眼に戻りますので、若い方でも治療が可能です。アメリカではオルソケラトロジーの治療を受けている患者さんのうち8歳から16歳の方が80%を占めています。いずれの治療法も適応が決まっており、適応外の方は受けることはできません。このような治療をご希望の場合は眼科専門医の診察を受け、適切なアドバイスをもらってください。

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