市民のみなさまへ

新潟市医師会

手のしびれ

勝見 政寛

手をよく使う中年女性で、突然手のひらや小指を除く指に不快で頑固なしびれや痛みを感じ、その痛みのため夜間睡眠も障害されることがあります。

これは、スーパーのレジ作業や針仕事などで手の関節を頻繁に手のひら側に曲げることにより、この部に位置する正中神経が圧迫されて起こる神経障害で「手根管症候群」と呼ばれています。

進行すると手の筋の萎縮や脱力、つまむ動作などを不自由にさせ、手術を必要とする場合があります。

中年女性だけでなく、妊婦や毎日パソコン作業をする中年男性などにも起こり、ダンベル体操でも手の関節の屈折を強制され、この症状が発生したり悪化したりする場合があるので注意する必要があります。

治療には、薬や理学療法などのほか、局所安静のための夜間副子固定が有効です。

また、「手根管症候群」を起こしやすい年齢の人や職種に従事している人は、キーボードの位置を手元より少し高くしたり、乳児を抱く際に手の関節が過度に折れすぎて神経を圧迫しないように、日ごろから手の位置に注意を払う事が大切です。

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