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新潟市医師会

新鮮アキレス腱皮下断裂は手術しないで治せる!

丸山 俊章

アキレス腱皮下断裂は古くから知られたケガであり、近年は中高年齢層のレクリエーションスポーツへの参加によって増加しています。バドミントン、バレーボール、テニスをはじめ各種のスポーツで発生しやすく30歳代にピークがあります。本症の治療は従来、手術療法が多く行われてきましたが、非手術療法も有用であることが次第に認められてきました。そこで手術療法および非手術療法の利点、欠点とアキレス腱皮下断裂の予防法について簡単に述べてみます。

手術療法の利点は、腱断裂部をいろいろな方法で強固に縫合固定しますので、非手術療法に比べてより早期にリハビリを始められることです。欠点は、手術療法に伴う合併症(腱縫合部の肥大、皮膚との癒着および創部化膿)の危険性があることです。

非手術療法の利点は、ギプスや装具を用いて固定するという単純な方法で、何よりも手術をしなくてすむことです。欠点は、手術療法に比べて治癒期間が若干長くなることです。

予防法は、スポーツをする前にふくらはぎおよびアキレス腱(足首)のストレッチングを十分にすることと準備運動を入念にすることです。

アキレス腱皮下断裂は、適切な治療をおこなえば完全に治癒し、日常生活のみならずスポーツにも支障はありません。本症の治療は手術療法、非手術療法がありますが、いずれの治療法でも良好な結果が得られます。治療にあたっては医師、患者様ともに、手術療法、非手術療法のいずれでも良い成績が得られるということを認識されて、治療に臨まれることが大切です。治療に迷われる時は、かかりつけの整形外科医にご相談されることをお勧めいたします。

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