市民のみなさまへ

新潟市医師会

鼻水の立場

木村 征

Q:鼻水はどうしてでるの?

簡単に言っちゃうと、必要だからなんです。役に立っているんですよ。

粘膜は乾燥したら大変で、鼻腔や喉に潤いを与えるために、鼻水は大切なんです。この潤いがなくなると、バイ菌などがつきやすくなっちゃうんです。

Q:そうかなぁ?だけど鼻水って汚いんだけれど。

あ、黄色い鼻水や黄緑色の鼻水、ですね?

それは、それは膿(ウミ)だと思ってみてくれません?

そういうのはバイ菌のかたまりのようなもので、本当に困っているんだけれど、本来の鼻水はそんな膿(汚い鼻水)を洗い流す働きがあるんですよ。

風邪(ウイルス)をひいちゃった初期には、ウイルスで傷つけられた鼻腔粘膜にバイ菌がつかないように、いつもよりも多めに水性の鼻水が出たりもするんですよ。

Q:では、透明な鼻水は大事なの?

大体はそうです、その役割はこんな具合です。

解説

正常な成人では、1日に1000mlの鼻水が鼻腔で分泌され、多くは加湿に用いられ、それ以外が通常は、喉の方にまわったりします。鼻腔粘膜が痛んだりして、機能が低下すると、鼻水の量が減少し、粘りが出てきます。細菌感染も生じやすくなって、粘っこく、喉に張り付いたりして、鼻水があたかもたくさんまわっているように感じます。

こんな時、実際は量が減っているのですから、鼻水が減るような事をすると逆効果になったりします。

目が乾燥して異物感を感じるように、鼻水が少なくなりすぎると、鼻や喉の粘膜が乾燥し、異物感を感じるようになります。それも鼻水が多いとか、痰が多いように感じる事もあります。

むろん、後ろにまわる悪い鼻水が多くなる事もありますが、そんな時は、もう一方の穴の方へもまわるはずです。

つまり、前からも出てくるというわけですね。

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