市民のみなさまへ

新潟市医師会

耳アカと耳ダレ

浦野 正美

耳のアナから鼓膜までの間は外耳道と呼ばれ、入り口から1/3付近までにある、比較的皮膚が厚い部分と、それよりも奥にあり、周りを骨に囲まれて皮膚が薄い部分に分かれています。耳アカ(耳垢=ジコウ)は主に入り口近くにある分泌腺で作られ、その周りにたまりやすいので、その部分の皮膚をこすり過ぎないように掃除するのがコツです。また、耳アカにはカサカサした耳アカ(乾性耳垢)とワックス状に湿ったアメ耳(湿性耳垢)がありますが、これは遺伝によって決まります。どちらも病的なものではありません。アメ耳の方がつまりやすいので、定期的な清掃が必要です。通常の状態なら月に1回くらいの掃除でかまいません。

外界にさらされている外耳道は、例えば、入浴中の赤ちゃんの耳にお風呂のお湯が入って化膿してしまったり、耳アカをためたまま水泳をして感染を起こしてしまったり、習慣的な耳掃除のしすぎにより外耳道の皮膚を傷つけて炎症を起こしてしまったりなど、耳ダレを起こしやすい場所です。通常はブドウ球菌などの細菌感染によるものですが、すごくかゆくて、白っぽくてネバネバする耳ダレが大量に出る場合には、真菌(アスペルギルス、カンジダなどのカビ)が原因のこともあります。

治療は耳ダレを丁寧に除去してきれいにしたあと、炎症を抑えるお薬を塗るか点耳(目薬をたらすように耳にいれる方法)をします。症状が強い場合は、かゆみ止めや抗菌剤の内服も併用します。基本的には感染症なので、原因の除去に適したお薬を選択することが最も重要です。また、カビに対する点耳薬はしみることが多いので、使用の際には注意が必要です。

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