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新潟市医師会

鼻血の原因と対処・治療について

中村 英生

(東区 なかむら耳鼻科クリニック)

鼻いじりのくせがあったり、たまたまぶつけて鼻から出血ということはよくありますが、特に原因も思い当たらないのに長く続いたり、量が多かったりすると心配になるものです。今回は鼻血の原因とその対処・治療法について簡単にお話します。
1.鼻血が出る時の原因は?

もっとも多いのは、鼻の粘膜に傷がついて出血するものです。
鼻の穴の間にあるしきり(鼻中隔)の粘膜の前方で鼻の穴から1cmぐらいの場所をキーゼルバッハといっています。この部位は粘膜が薄く、かつたくさんの細かい血管が集まっているので、鼻かみ・いじり・こすりなどちょっとした刺激で出血します。
どんな病気が疑われますか?

鼻の病気ではアレルギー性鼻炎や腫瘍など。

全身の病気では血液の病気、高血圧、動脈硬化など考えられます。血液をサラサラにする薬を飲んでいる人も頑固な鼻血が続きます。
2.鼻血が出たときの対処法と治療法
対処法
・前かがみの姿勢で、鼻血がのどにまわらないようにします。まわったら飲み込まないで、静かに吐き出して下さい。
・両側の小鼻(鼻翼:鼻の先))を親指と人差し指ではさんで、鼻を強くつまむようにして5~10分間しっかり押さえ続けます。詰め物は特に要りません。

以上の処置で殆どの鼻血(キーゼルバッハからの出血)は止まります。
治療法

鼻鏡や内視鏡を使って出血場所を確認し、出血部位が見つかったら、血管収縮性のある薬液を用いて止血したり、ガーゼを鼻腔内に詰めて応急的な止血処置をします。繰り返す例では、薬剤を塗ったり、電気凝固メスなどを使って原因血管を焼灼したりして止血や再出血の予防をします。激しい鼻出血では時に入院や手術を要しますが、いずれにしろ頑固な鼻出血の場合には一度耳鼻咽喉科専門医の受診をお勧めします。

(2008.6.4)

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