市民のみなさまへ

新潟市医師会

秋の花粉症

中村 英生

(東区 なかむら耳鼻科クリニック)

この文章が出るのは6月ですので、ちょうどイネ科花粉症の時期になります。花粉症の季節というとどうしてもスギ花粉とそれに続くイネ科花粉による春先のイメージが強いですね。今年は昨年に比べスギ花粉の飛散量は少なかったので多少は楽に過ごせた方も多かったと思います。しかし花粉症は春だけのものではなく秋の花粉によるものもあります。代表的なものとしてブタクサ、ヨモギの他、秋本番以降道路沿いなどに最近たくさんみられる背丈が高く、上のほうに円錐形で花を咲かせているセイタカアワダチソウなども秋の花粉症の原因であると考えられています。

秋は季節の変わり目なので、風邪を引きやすく、くしゃみや鼻水などが続いても風邪が長引いているかなとか、また引いたかなぐらいに思っている場合もあるでしょう。また年間を通じて存在するアレルギーの原因物質であるハウスダスト、ダニによる通年性アレルギー性鼻炎も夏は小康状態でも秋には多くの方が増悪します。

秋口にくしゃみや鼻水が止まらないなとか、風邪と思って薬を飲み、治ったかと思って内服をやめたら再び鼻の症状が出たとか、目もかゆいとかちょっと変だなと感じたら一度耳鼻咽喉科に行かれてみてはいかがかと思います。秋の季節性アレルギー性鼻炎としてキク科が主な原因の花粉症または通年性アレルギー性鼻炎だったりするかもしれませんよ。花粉症というと大人の病気のイメージが強いですが、最近では子供も秋の花粉症にかかる割合が多くなっているようです。

(2012.6.19)

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