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新潟市医師会

急性めまいへの対処法と予防

高橋 紳一郎

(秋葉区 たかはし耳鼻咽喉科)

 めまいとは、ヒトの「体平衡系」に何らかのトラブルが生じて起こる異常感覚で、その原因や症状は様々です。社会的、心理的ストレスがきっかけで起こる現代病、文明病の一つとも言われています。

 めまいが急に起こった時の対処法として、①体を動かさず楽な姿勢をとる、②衣服を緩めて横になる、③静かな部屋で目を閉じて安静にする、④目の前の動くもの(テレビの画面など)は見つめない、⑤体に振動を与えない、などを行います。以上の点に注意して改善がなければ「かかりつけ医」か、救急病院を受診しましょう。特に、めまいの他に顔・口の周りや手足のしびれ、ろれつが回らない、激しい頭痛を伴うなどの症状がある場合には、脳の障害が疑われるため早めの受診が必要になります。

 めまいは種々の病気の自覚症状の一つですので、その病気の治療が第一です。しかし急な激しいめまいは吐き気や嘔吐を伴うため、とりあえず様々な薬物による症状に合わせた治療(対症療法)が行われます。また外来での内服・点滴治療で激しいめまいが改善しない時(体を動かせない、食事が摂れないなど)入院して点滴治療を行う場合があります。

 めまいを予防するため日常生活で気をつけることとして、①過労をさけ、規則正しい生活をする、②栄養バランスのとれた食事を摂る、③タバコは節煙、できれば禁煙する、④過度のアルコール・コーヒー摂取はひかえる、⑤十分な睡眠をとる、⑥適度な運動をし、身体のバランス感覚を高める、⑦趣味を持つことでストレスを解消する、などが挙げられます。

 これらを日常で実践することは、なかなか難しいことです。しかし、もし現在めまいでお悩みの方は、思い切った生活スタイルの変更により症状が改善することもあるのでお勧めいたします。

(2015.7.16)

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