市民のみなさまへ

新潟市医師会

食育について

竹内 菊博

食育ってなんでしょう? これは、日本人を取り巻くさまざまな“食”の問題について一人一人が、健全な食生活の実現、食文化の継承、健康の確保等が図れるよう、自らの食について考えていこうという取組みを指します。平成17年6月10日には食育基本法という法律が国会で成立しており、国をあげての取り組みが始まっています。日本人の食生活の変化による生活習慣病の増加、BSEや食品の表示といった問題に端を発した、食の安全・安心の問題、ライフスタイルの変化により、家族で食事をする機会が減少し、個食や孤食が増加するなど、わたしたちが生きる基本となる“食”にはいろいろな現実があります。

食育推進会議構成員である服部栄養専門学校校長の服部幸應さん(白髪でめがねをかけたやさしそうなおじさん。よくテレビでみかけます)のお話を引用します。「ネズミを1,000匹ずつ、A・B・Cと3つのグループに分けて、Aは玄米と根菜だけを食べさせるだけのネズミ、Bは肉と魚とご飯を食べさせる。野菜はAの半分。Cは、パンと肉中心でソーセージまで含めて、加工品まで食べさせる。そして、人間の年で60歳まで飼ったらどうなるかというと、ネズミの60歳というのは2年7カ月なんです。そうしたら、Aの1,000匹は、1匹も病気出ず。みんな元気。そしてちょっとお腹を減らしている状態。Cは、2年7カ月までの間に、200匹死にました。残りは全部病気だったんです。ちょうど真ん中のBが、日本人と同じ食生活。半分病気でしたよ。半分健康。面白い結果が出ましてね。」

このようなお話を聞くとちょっと怖くなってしまいます。もちろんネズミと人間は違いますし、同じには語れないでしょう。しかし、“食”を考えるきっかけになる話だと思います。週に数回、いや1~2回でも家族そろった食事(テレビを消して)を、食卓での会話つきで、昔ながらの日本食(郷土料理など)でいただきませんか?

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