市民のみなさまへ

新潟市医師会

夏に流行るこどもの病気

竹内 菊博

(中央区 たけうち小児クリニック)

季節によって流行る感染症が変わりますが、小児科ではそれが顕著です。今回は夏に流行るこどもの病気のうち代表的な3つについてご説明いたします。

(1)プール熱(咽頭結膜熱、アデノウイルス感染症):夏にプールを介して流行するため、「プール熱」と呼ばれていますが、夏以外にもみられますし、プールにはいらなくてもうつります。39~40℃の高熱が続きます(4~5日)が、わりと元気に経過することが多いです。のどの痛み、目の充血、頭痛や腹部症状(吐き気や下痢、腹痛)を伴うことがあります。のどの迅速検査で10~15分で診断できます。アデノウイルスが原因で、効果のあるお薬はありません。園や学校へは解熱後2日を経過してからになります。許可証(園や学校にあります)を医院で書いてもらうようにしてください。

(2) ヘルパンギーナ:のどが赤くなり水疱も出現し、39~40度の高熱が続きますが1~2日とわりとはやく熱がさがります。まれにのどの痛みから水分を受け付けず、脱水になる場合もあります。コクサッキーウイルスが原因で効果のあるお薬はありません。

(3) 手足口病:手のひらや足の裏、口の中に水疱ができる病気です。ひざやおしりにもできることがあります。熱は出ないか、微熱程度のことが多いのですが、口の中の病変がひどい場合は高熱が出やすく、また口の痛みから食べられなくなることがあります。2種類のウイルス(コクサッキーウイルスとエンテロウイルス)が原因ですので複数回かかることがあります。とくにエンテロウイルスがはやると髄膜炎の合併症が増えることがあります。やはり効果のあるお薬はありません。 4~5日の経過でよくなります。

一般に特別な場合(髄膜炎など)を除いては入院が必要となることはあまりありません。安静と十分な水分補給が大切です。水分が取れずぐったりしている場合や、高熱が3日以上続いている場合は小児科を受診するようにしましょう。

(2009.7.24)

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