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自閉症スペクトラムの疾患概念の歴史

 

田村 立

(中央区 新潟こころの発達クリニック)

 自閉症スペクトラム(ASD)の歴史は1943年のいわゆるカナータイプの古典的自閉症の報告が始まりで、その原因について当時は養育的な環境要因によるものとされていました。その後、1968年のラターらの言語認知障害仮説の提唱をきっかけに、ASDについての認知心理学的研究が盛んになり、1980年に国際的な診断基準DSMの第3版に広汎性発達障害とする診断カテゴリーが登場しました。1981年にウイングらによりアスペルガー症候群が報告され、1994年にDSMの第4版にアスペルガー障害が採用されたことにより、それまで十分に認知されていなかった言語発達や知的機能に遅れがないタイプのASDも診断に含まれるようになりました。 近年の脳科学技術の進歩により、ASDの脳の異常やそれに関連した認知心理学的仮説についての多くの知見が蓄積され、その原因は養育的な環境要因ではなく脳の器質的な異常によるものであるという認識が浸透してきています。さらに2013年には、DSMの第5版で診断基準が改訂され、名称が広汎性発達障害から自閉症スペクトラム障害(自閉スペクトラム症)となり、また自閉性障害、アスペルガー障害、特定不能の広汎性発達障害など分類されていた項目が撤廃されました。 ASDの診断には、社会的コミュニケーションの障害および限局された反復的な行動などが必須項目となりました。また社会的コミュニケーションの障害、限局された反復的な行動を支援の必要度で重症度をそれぞれ3段階に特定することや、注意欠如多動性障害の併存を認めるようになったこと、潜伏的なASDへの配慮の注記がされたことなど、診断基準がより臨床にそったものとなりました。特に重症度の記載などは当事者への福祉的支援の観点にたったものとなってきている印象です。今後も診断の改訂や修正がなされ、よりいっそう治療や福祉、さらには教育的な支援の手助け、あるいは保証となっていくことが望まれます。 発達障害者支援法が施行されて今年で10年目となります。発達障害に関する理解や支援は徐々に拡がりをみせていますが、まだ支援のニーズに供給が追いついていないのが現状で、今後よりいっそうの理解および支援の充実がなされる必要があると思われます。

(2015.2.27)

 

(2015.02.27)

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