市民のみなさまへ

新潟市医師会

PET-CTって、どんな検査?

尾崎 利郎

(県立がんセンター新潟病院 放射線診断科)

PET-CTは、PET(陽電子放射断層撮影)とCTを組み合わせて、病気をより正確に発見しようという検査です。新潟県内では製薬会社からPET用の検査薬(18F-FDG)を買う事ができないため、病院が自分で薬を作る必要があります。そのためにはサイクロトロンやホットラボと言った大規模な施設を病院内に建設する必要があり、結果的にほとんど普及していません。

PET用の検査薬はブドウ糖によく似ているので、活発に活動している部分へ集まる性質があります。がんは一般に活動性が高いので、検査薬を注射して1時間安静にした後に写真を撮ると、発見できるというのが原理です。しかし、糖をたくさん使っているかを調べる検査なので、がんの種類によっては全く見えない事もありますし、小さながんも発見は難しいとされています。また、炎症巣なども薬がよく集まるため、がんと区別できない事があります。検査は全体で2~3時間かかり、前日から当日の運動制限や食事・服薬制限など、注意事項が多数あります。たとえば、血糖値が高かったり激しい運動をした後は検査薬の分布が乱れて、正確な結果が得られません。現在のところ、PET検査に保険を使える条件は国により厳しく制限されています。がんセンターのホームページに案内や解説を掲載しますので、興味のある方はご覧下さい。

この様に誰でも気軽に受けられる検査ではありませんが、がんセンターへのPET-CT導入が地域のがん診療にとって福音となるのは間違いありません。PET-CT検査が自分に有益なのか、保険適応があるのか、などについては、現在治療を受けている病院の主治医にご相談ください。がんセンター以外の病院に通院している方も、主治医から地域医療連携室へ紹介いただき、検査を受ける事ができます。

(2010.3.11)

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