市民のみなさまへ

新潟市医師会

肺がん

広野 達彦

肺がんはわが国のがんによる死亡の第1位を占め、まだ増加傾向にあります。肺がん発生の危険因子としては喫煙が最大なものですが、アスベスト暴露や大気汚染なども指摘されています。肺がんにならないため、肺がんになっても肺がんで死なないためにはどうしたらよいでしょうか。特効薬はありません。よいといわれていることをやるしかないと思います。

まずは肺がんの最大の危険因子を避けること、「禁煙」することが大切です。自力で禁煙できない人は、禁煙外来をやっている病院や医院がありますので受診してみて下さい。次に職場検診や住民検診などの健康診断を必ず受けることです。自営業の人や扶養になっている人など、職場で健康診断を受ける機会のない人を対象に市町村が胸部X線撮影による「肺がん(結核)検診」をやっています。長期間たばこを多く吸っている人、痰に血が混じったことがある人、有害業務に従事したことがある人には喀痰検査も行っています。

近年肺がんの治療成績は向上しており、手術例全体の5年生存率は50%以上、3cm以下で転移のない状態で手術した場合の5年生存率は70~80%となっています。肺がんは早期に発見し手術すれば、十分治る病気です。

最近では肺がんの進行の程度によりどのような手術をすれば治るかが明らかになり、手術方法も変ってきました。術後にできるだけ肺機能を残せるよう、生活の質を高く保てるよう、早期の肺がんには切除する肺の範囲を小さくする縮小手術も行われています。

肺がん検診の受診者数が年々減ってきていることは非常に残念なことです。早期発見、早期治療ができるよう、ぜひとも受診されるようお勧めします。

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