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新潟市医師会

尿路結石

笹川 亨

(西区 ささがわ腎泌尿器科クリニック)

脇腹から背中にかけての七転八倒の痛み。そのうち赤いおしっこが出てくる。これらは尿路結石にみられる特徴的な症状ですが、その名の通り、おしっこの通り道に石ができて様々な症状を起こす病気です。結石のある場所により、腎(臓)結石、尿管結石、膀胱結石などに分けられます。特殊な成分の結石を除いて、薬で溶けることはありません。

結石の大きさは1〜2mmのものからニワトリの卵の大きさまで様々ですが、5〜6mmまでの大きさの石はおしっことともに出てしまうこと(排石)が多く、排石を促進する薬を内服し、痛くなった時には痛み止めを使用するというのが一般的な治療です。

いつまでも排石がなければ手術になります。開腹手術、内視鏡手術、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)の3通りありますが、開腹手術は10cm前後の傷がつき、内視鏡手術とともに通常麻酔を必要とするため入院での治療となります。

現在最も行われている治療がESWLで、治療用の特殊なベッドに1時間弱寝ている間に、体の中で結石だけ小さく砕き、おしっこと一緒に出てくるのを待つという方法です。体に傷もつかず、合併症も少なく、複数回の治療が可能です。最近の機械は痛みが少ないため麻酔の必要がなく、このため入院せずに外来での治療が可能です。

一度結石がなくなってもおおよそ半数の方が再発するといわれるため、予防が大切になってきます。水分を多く摂り、尿量を1日2リットル以上にするようにします。水分としては水やお茶(番茶、麦茶)がお勧めです。食事では脂肪分、動物性タンパクやアルコールは控えめにするなど全般的にはメタボリック症候群の予防に通ずるところがあるようです。

結石は症状がなくても大きくなっていくため、3ヵ月から1年に1回の定期検診をお勧めします。

(2008.11.12)

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