市民のみなさまへ

新潟市医師会

おしっこの近いことで悩んでいませんか!

入倉 英雄

(中央区 入倉クリニック)

排尿のことで泌尿器科を受診される多くはおしっこが近いこと(頻尿)を訴えてこられる人です。次いで尿が出にくい、尿をもらす、排尿時の不快感・痛みです。それでは正常の尿の回数はどれ位かというと昼は4~7回、夜は1回程度といわれています。日中8回以上、夜2回以上トイレに通うようであれば尿が近いということになります。これには個人差、生活環境などにもよりますがいつもと違う排尿状態、回数も多く、一時的でないようであればおしっこが近いと考えてよいようです。おしっこの近いのは日常生活に支障をきたすばかりでなく、トイレのことが心配で外出も思うままできず、好きな旅行やスポーツも楽しむこともできなくなったり、夜のトイレが近くぐっすり眠ることもできなく、人知れず悩んでいる人もいます。おしっこの近い症状にもいろいろな病気がひそんでいる場合が少なくありません。

ひどい尿意と尿を我慢できなく時にはもらしてしまう「過活動膀胱」、尿の出が悪くなる「前立腺肥大症」、尿ができれなく尿が残ってしまう「神経因性膀胱」、おしっこの時の痛み・不快感を伴うのに「膀胱炎、前立腺炎」、そして昼は10回以上トイレにいくのに夜寝ているときやリラックスしているときはトイレにいかない「心因性頻尿」、なかには膀胱がんや前立腺がんが見つかることもあります。そのほか脳血管障害、高血圧、心臓病、糖尿病、睡眠障害、うつ病などもおしっこの問題を招く場合もあり、その原因は一つではありません。泌尿器科へ行くのが恥ずかしいとか、年をとれば仕方ないと我慢し、あきらめていないで一度かかりつけ医に相談されたらどうでしょうか!不便な生活から離れることができるかもしれません。なお、受診される時には、おしっこが出にくくなったり、尿を多く出す作用のクスリがありますので、今のんでいるクスリの名前をメモしたり、おクスリ手帳などもっていかれるとよいでしょう。

(2010.11.11)

©2013 Medical Association of Niigata City.