黒田 千亜紀
今回は、湯沢の隠れ家のようなお店を紹介します。
このお店を訪れたのは2年前の秋…紅葉の美しい最高のお天気の中、湯沢の大源太キャニオンを散策した時のことでした。一回りして帰ってくると、うっそうと茂る木々の中に埋もれるかのように佇む山小屋…。その煙突から立ち昇る薪窯の煙…。すっかり心奪われて、そこでゆっくり食事をして帰ることにしました。
お店の中には素朴な木製のテーブルにイス。席に着くと窓の外に覗く戸外の輝く緑が心を和ませます。メニューは目移りするほどどれも美味しそうで、プロシュートに窯焼きソーセージ、ゴルゴンゾーラのニョッキ、スープ。パスタやピッツアも食べたいけどお腹に入りそうもない。
そして何よりも心に残ったのは窯焼きパン!香り、食感、味、どのお料理とも本当によく調和していました。自然の中を歩いてきたからこんなに美味しいのか、こんなに素敵な環境だから美味しいのか、首をかしげるくらい。この美味しさは冷めたらどうなるのか検証したくて?お土産にもパンを買って帰りました。ちなみに翌朝軽く温めて頂きましたがやっぱり美味しかったですよ。
すぐまた行きたくて調べましたが、紅葉の季節が終わると山はすぐに雪の季節。11月中旬から4月下旬までは、雪で閉ざされるためお店は冬眠してしまいます。その後も都合がつかなかったり、意を決して行ったのにフジロック出店のため臨時休業だったりで、残念なことに私はこのお店に1度しか行ったことがないのです。
臨時休業時は、姉妹店の岩原のピッツエリア、ラ・ロカンダ・デル・ピットーレ岩原で美味しい窯焼きピッツアなどを頂きました。
こちらはホワイトシーズンも営業していてお勧めです。