中村 守也
今回紹介させていただくお店は、一年ほど前に、たまたま偶然見つけた豚串の店です。
その日は行きつけの店が休みで、夜の10時を過ぎていたので、店じまいをする店も多く、仕方なく古町界隈をブラブラさまよっていたところ、狭い路地裏にかすかな灯りが見え、狭い道を入っていくと、「豚焼き工房米屋」という変わったネーミングの看板がありました。中の様子が見えないため、入りにくい感じでしたが、時間も時間なので、仕方なく入っていくと、カウンターが4~5席ほどあり、その奥には2組ほど座れる小上がりの座敷のある小さな店でした。店に入ると優しそうな御主人が一人で切り盛りされていました。
その日は遅い時間のせいか、カウンターに常連さんらしき中年男性が一人、串焼きを食べながら、お酒を飲まれていました。早速自分もカウンターに座り、目の前に置かれているメニューを見ると、ホルモン、豚バラ、レバー、などお決まりの串焼きはもとより、てっぽう、こめかみ、かんなど、どこの部位かもわからないメニューもあり、コブクロ刺しや、豚足、タンの赤ワイン煮込みなど一品料理もあって、好きな人にはたまらないメニューがそろっていました。
これまで焼肉や焼き鳥はよく食べに行き、特に牛刺しや鳥レバーが大好物なのですが、豚のレバーだけは美味しいと思ったことがありませんでした。その話を御主人に話しますと、とにかくまずレバー串を食べて見てくださいと言われ、いきなりレバーかと思いましたが、仕方なく食べたところ、驚くことに臭みも全くない、なめらかで甘みもあり、あまりの美味しさで、塩とたれで3本も食べてしまいました。レバーがそれほどおいしいので、その他の串は言わずもがなで、どれを食べても肉のジューシーさが半端でなく、これまで食べていた串はなんだったのかと思いました。何でこんなにおいしいのかと御主人に尋ねたところ、豚の肉は毎日その日にさばいた新鮮な肉で、その日に仕入れて出しているとのことでした。その後は、月に数回お邪魔させてもらっていて、時々メニューに載っていない部位の肉も出てきます。聞くところによると豚のレバー刺しも出してくれるとのことです。
店が小さいので、一人飲みにはたまらない店だと思います。
豚焼き工房米屋
住所 | 新潟市中央区東堀通9番町1400-4 |
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電話 | 025-233-3058 |
営業時間 | 18:00~翌1:00 |
定休日 | 日曜日 |