木村 洋
昔、下本町にあり、医院の近くだったので、昼休みや診療が終わった後によく通っていました。その当時はラーメン好きの某市長もよく立ち寄っているのを見かけたこともありました(新しい店になってからのことは分かりません)。その店がいつのまにか西区に移って、寂しい思いをしていました。
話は逸れますが、下町は超高齢社会の縮図で、商店街はシャッター街、飲食店に限らず櫛の歯が欠けるように店がどんどん無くなり、お昼に立ち寄るちょっと洒落た店もありません。すれ違う人の10人に8人は高齢者ですし、夕方になると火が消えたようで、歩いている人もまばらです。
話を戻します。何年かしてその店を最近訪ね歩いてやっと見つけました。店構えは変わっていましたが、作り手は変わっていませんでしたし、味も昔のままでした。新潟の細麺とうたっていますが、口に入れると噛まずとも融けそうな麺です。今はやりの濃厚豚骨や魚介だしとか背脂とかではなく、シンプルな鶏ガラだし(と思っています)で、澄んだスープです。しかし、一般的にいわれる新潟のラーメンスープとは一味も二味も異なりコクがあり、飽きが来ません。そして、いわゆる新潟の細麺ですが、細麺といってもかなりの極細めんですぐに伸びるためか、注文が入ると一人ずつ茹で上げて出てきます。かといってすぐ茹で上がるので混んでいても、あまり待たされることはありません。細麺がスープに絡んで絶品です。麺もスープも大概の店では残して私に回してくる味に繊細で敏感(うるさい?)なグルメの妻は、この店ではいつもスープまで完食です。私は舌の本能で食べるほうですので、蘊蓄を傾けることは出来ませんが、それだけおいしいということだと思います。メニューは“らーめん”のほかに“ちゃーしゅうめん”、“うま辛らーめん”、“ごまともやしのらーめん”があり、大盛り100円増し、小盛り100円引きです。サイドメニューとして“天然だしのとろろご飯”と“チャーシュウ丼”があります。どれもおいしそうですが、私はいつもらーめんを注文し、冒険はしていません。是非皆様は行った際にはいろいろ頼んでみてください。
店は夫婦だと思われる(立ち入ったことは聞かない主義なので)男女二人で切り盛りしています。女性は前の店に行っていたころの我々を覚えていてくれました。店主とは口もきいたことはありませんが、最近この文章を書くためにこの店のホームページを開いてみました。そのブログから推し量るになかなか味のある人物のようです。皆様一度ご賞味ください。
店の写真はそのホームページからです。
自然素材にこだわった、昔ながらの《新潟の細めんのラーメン》です。
当店の店舗はログハウスキットを使い、自分で建築しました。
その店舗建築も結構うまくいったので、セルフビルド経験談も載せました。
らーめん丸木屋
住所 | 新潟市西区坂井東5丁目1-13-2 |
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Tel | 025-269-3400 |
営業時間 | 昼 11:30~15:00 夕方 17:30~20:00 (ラストオーダー19:30) |
駐車場 | 店の前に4台分 |
定休日 | 水曜日 (水曜日が祝日の場合は、変更します) |