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地酒の都屋
日本酒を好きになり、酒店を巡っているうちに出会ったお店が“都屋”さんです。ある情報誌で「日本酒に親しんでもらいたい。地酒のおいしさを広めたい」とお店のコンセプトが掲載されていたのがきっかけで訪問しました。初めての客に語りかける御主人の姿は、店主というより酒造りにとても詳しい職人さんの印象でした。「淡麗辛口」の日本酒造りには「米と水と自然環境」の3つの条件が必要なのだそうです。「新潟のお酒は良い米と軟水により淡麗なお酒になるのです」と御主人はうれしそうに語り始めると話が止まりませんでした。その後、毎月通い詰めるようになると、今度は若主人の息子さんからも日本酒の楽しさを教わるようになりました。日本酒文化を広めようとしている姿勢に父親譲りのDNAを感じ、また独自のアイデアを展開しようとしていました。その一つに「酒のほそ道」というコミック漫画から拝借した名前の酒蔵見学と蔵元を囲んで酒を酌み交わす会があります。すでに参加した医師もいるそうです。
そこで医師会報のために取材をお願いしました。御主人は周囲を山で囲まれた加茂出身で、酒造りを学ぶために地元マスカガミ酒造で15年間仕込みから営業まで修行を積んだ苦労人です。その後自分の店を開くために新潟市に来たとき、非常に都会だと感じたことから店名をつけたそうです。御主人は酒造りを知り尽くしているだけに、品質管理にも細心の注意を払っています。蔵出しされた日本酒をより良い状態でお客様の手に届けるために、店内および倉庫を低温に保つ工夫が随所にみられます。昨年新築した店内はモダンな店舗に日本酒が綺麗に並べられています。解体される見附市の土蔵から譲りうけた扉を開けるとそこにはもう一つの部屋があり、低温に管理された「吟醸酒の貯蔵庫」が広がります。その中から飲みたいお酒を選択します。今回は特別にお店に隣接する倉庫まで見学させてもらいました。そこにも低温で保存しておかなければならない吟醸以上のお酒が貯蔵されていました。お酒好きにはたまらないお店です。取材を終えて帰ろうとすると、御主人がそっと私に一升瓶を持たせてくれました。それは昨年20周年記念で発売されたまぼろしのお酒「久保田生原酒」でした。震災から復興を遂げた見事な味でした。新潟の地酒万歳!!
| 住所 | 新潟市親松2番地3 |
|---|---|
| 電話 | 025-285-0761 |
| FAX | 025-285-0760 |
| 営業時間 | 8:00~20:00(5・8・12月は日曜営業日あります。お問い合せ下さい) |
| 休日 | 日曜・祝祭日 |
主な取り扱い酒造
田沢 義人