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中華料理店 四川第一楼
中華料理とか中国料理というようになったのは戦後のこと。戦前、戦中には支那料理といっていた。いわゆる支那そば、ワンタン、チャーシューメン、チャーハン程度のものばかり食べさせる店ではなくて、卓をかこんで食べる手のこんだ料理を出してくれる店のこと。そうでないのはラーメン屋だ。
生まれて初めて正式な中華料理を食べたのは8歳の頃、76年も昔のこと。
新潟での最初の中華料理店だと父に教えられたが、現在の古町8番町の大竹座の上かみ手て小路で勝念寺橋へぬける奥に萬昌楼という中国人が開いた店。死んだ保盛軒の恵葆禎オヤジさんの叔父さんだと聞いた。それ以来、中国料理大好き人間となって老人になった。戦中、戦後はラーメンも食べられないで欲求不満だらけだった。食管法が有名無実になって、中国料理店が新潟市中にがさまんとできた。新店開店となるとラーメン屋を初め中華料理店を片っ端からアタック。糖尿病で治療している現在も禁をおかしている。故陳健民(1919~90)氏が新潟ミナミプラザホテルの四川飯店で愛弟子の故岡野国勝君にまかせた四川料理店の味は口に合った。
岡野君が亡くなってその味を求めていたが、この味を伝えていたのが四川第一楼。シェフは岡野君の第一番弟子高階政信さん(福島県出身)。
30数年前に味わった陳健民流の四川料理の味を伝えてくれている。600円の五目焼きそばから1万円の卓料理まで誠実にその味が伝わっている。
店も小じんまりしているが、小・中宴会は20人までの小座敷もある。卓料理は3,000円から3,500円くらいでも十二分に楽しめる。1品料理も100種くらいはあっという間にできる。どの料理でも、そのあとにコーヒーの無料サービス。これで食後の口の中がすっきりする。
昼食に600円の五目焼きそばから句会で小座敷貸切りで時々利用し、友人にも喜ばれている。
時々梅宮辰夫という料理上手の俳優によく似た高階シェフから、亡友岡野君ゆずりの薬膳論を聞くのも楽しみの一つ。「ここの五目焼きそば食ったら、他の店のものは食えねえよ」と友人たちが異口同音。宴会卓料理は予約がよい。秋になると予約で上海蟹料理も味わえる。これがまた天下一品の味。但しこれは一人6,000円也。上海へ行って食べると思えば安い。
店に師である故岡野国勝君の「天に夢、地に花、人に愛」という平成元年に亡くなった絶筆の色紙がかけてあるのはシェフの為人をあらわしている。
四川第一楼
| 新潟市中央区西堀通4番町259-58 |
| 開店時間:11時~3時 5時~10時 ラスト・オーダー9時 |
| 定休日:2・4火曜日 |
| 電 話:025-225-2088 |
蒲原 宏