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「とんき」ふたたび

僕はトンカツが好きだ。ヒレよりロースがいい。―とここまでは前回(本誌平成14年10月号)と同じ。でも今回の「とんき」は前回とは違うお店なのだ。以前紹介した信濃町の「とんき」に遅れること二十余年、平成4年に市役所脇に開店したトンカツ屋さんである。

このお店のおすすめは、ほどよく脂ののったロースカツの味はもちろんであるが、それに加えて、ご主人とおかみさん(推定)の出しゃばらない、それでいてとても気を配った客あつかいである。ごはんや千切りキャベツが終わりに近づくと、「お替りいかがですか」とさりげなくすすめてくれる。食べ物屋でお店の人と親しくお話しするのが苦手な僕にとってはこれはとても居心地がよい。席は清潔な白木のコの字型のカウンター席のみだが、イスとイスの間はけっこう広く、窮屈感はない。

ここのご主人も、かの「目黒のとんき」で修行したらしい(これも推定)。一説には、「目黒のとんき」の従業員は全員新潟県出身者とも(これはネットでのうわさ)。

詳細はまったく分からない。僕は初めてこの店に入って以来、注文以外で交わした言葉はこの原稿を書くために先日聞いた「このお店始まったのいつでしたっけ?」というものだけなのだから。

メニューはロースかつ定食、ヒレかつ定食(ともに1,380円)、串カツ定食(970円)、他は飲み物のみ。僕はトンカツとビール(620円、大ビン!)があればそれでいい。

 

とんき

住所 新潟市中央区白山浦1丁目657-1
(新潟市保健所の向かい)
電話 025-230-6805
定休日 毎週火曜日
営業時間 昼11:30-14:00
夜17:00-20:45(ラストオーダー)

 

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椎名 真

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