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生老病死を支える 地域ケアの新しい試み

子供きらうな 自分も来た道じゃ

老人きらうな 自分も行く道じゃ

北の小さな町からの提言

竹内 裕

かなり以前に、会津の喜多方へ家族でラーメンを食べに行ったことがありました。初めてでもあり、また、あまりにラーメン店が多いので、駅の近くで、地元の人に「一番美味しい喜多方ラーメン屋を教えてください」とたずねたら、「行って食べてみなければ分からないよ」といわれた。そうだなと思ったが、次から次へと食べに行くわけにもいかず、一応名前の通った「まこと」へ行った。これが喜多方ラーメンかと思ったが、すごく美味しいとは思わなかった。そして先日、友人たちと一緒に三春の滝桜を見に行った際、途中で久しぶりに喜多方により「坂内食堂」で肉そばを食べた。とても美味しかった。これは企画した友人が選んでくれた。美味しいお店に連れて行ってもらってとてもうれしかった。

最初から地元の人はここを教えてくれればよかったのにと思っても、その人が聞いた人の好き嫌いが分からなければ教えられないのだと……。今回、たまたま会報編集委員の先生の車に乗せてもらって一緒にゴルフに行く機会がありました。その車の中で、このマイライブラリーという企画があることを聞かされました。そして、文を寄せてくれる人が少なくて困っていると。そこで、車に乗せてもらっている手前もあって、「そんなの簡単だよ、私が書きますよ」と安請け合いをしてしまった。

さて、私はそんなに、たくさん本を読んでいるわけでもないし、文学的素養にあふれているわけでもないし、幾分困ってしまいました。しかし、このような機会を与えてもらったのだから、少しはましなことを書こうと気を取り直しました。

そこで、最初の経験につながるわけです。つまりえらそうな書評は止めにして、この本の解説、背景を説明して、これを読んだ人が“少し読んでみようか”、“読まなくてもけっこうです”などの判断ができる、参考になればと思って書きました。

まず、この本の題から気に入ってしまいました。

簡単な質問をしてみます。良く、困ったときの表現として「四苦八苦して」という言葉がありますが、その四苦、八苦がどんな“苦”であるかご存知でしょうか?

その四苦がこの本の題名なのです。そしてそれを支えるのが医師の仕事だといっているのです。ちょっと気になりませんか?

そして、八苦は何ですか?興味があれば、自分で頑張って調べてください。その一つだけ書いておきますが“求不得苦”です。これはなんと読むでしょうか?意味は?

次に著者の名前がよく読めませんでした。正解は「カタバミ」さんです。これもさらに気に入りました。そして住んでいる所が北海道の田舎の町「北海道空知郡奈井江町」の開業医の先生が著者でした。これも気にいりました。そして極めつけはこの北の小さな町で医療の先進的な試みがなされた仕掛け人でした。そして、今回の医療構造改革に関連する検討の中で、奈井江町への現地視察が行われ、参議院厚生労働委員会調査室の方々が、そして次には国民健康保険中央会の皆様が行かれたと書かれてあります。そんなところの医療体制はどうなっているのと気になりませんか?

この本の、著者の背景はこんなところですが、最後にこの本の中に、気になる言葉がたくさん出てきます。それを少し示して、さらに気を引いて私の解説を終わりとします。

「地域で老いを診る」、「医療と生老病死」、「地域で老いを支える」、「老いて自立を保つ」、「老いを生きること」……、医療は癒しと支えと慰めの全人的営み、医療の基本は言葉である、センテナリアンの自立、信頼と責任の重み、開業医医療方法論叙説、開業医が町立病院を回診する、生活回診(対話とくつろぎと冗談と「触診」)

以上で紹介を終わりますが、すこしでも、気になった方は是非お読みください。

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生老病死を支える―地域ケアの新しい試み方―

著者 波見 康夫(かたばみ やすお)
発行日 2006年1月20日
出版社 岩波新書
定価 本体700円+税

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