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木を植えよ!
鳥居 哲
木を植えよ! 植えるなら本物の森でなければダメだ。
著者は力説する。世界の四大文明、すなわち古代文明は、木材をエネルギー源とし、森を破壊することによって、文明を築いたが、森が破壊し尽くされた時には、その文明は滅び、今では、その土地はまったく荒れ果てた土地である。
40年近く、世界の各地に三千万本の木を植え続けてきている著者だからこそ、強い説得力をもつ。何が何でも緑だと言うことではないが、ちゃんと木を植えなければダメだということがひしひし伝わってくる。
でも、森なんて、生活に関係ないよ。そう思っている人に考えていただきたい。
「この地球上で、生産者は動物ではなく、植物です。私たちを含めた動物は、植物に寄生する存在に過ぎません、その事実を、私たちは正しく知るべきです」
本物の森とはなにか、森を作ることは、森が与えてくれるものは、単に環境のためだけではないこと、どうすれば、すみやかに森が再生するのかなどが、具体的な実例をあげてわかりやすく列挙されている。
一読してさらに思うことは、私たちは、なんと恵まれた国に住んでいるかということ。
石油は一滴も出ない。しかし水があり、国土の7割近くを占める森がある。美しい日本のためにできることは。
「とにかく人、人、人です。植物専門家でなくていい、ただ自分のために、愛する人のために、ひいては、日本の未来のため、人類のため、一人でも二人でも情熱を持った人が、本気でやれば、いのちの森は、あなたの町に作ることができるのです」
木を植えよ!
| 著者 |
宮脇 昭 |
|---|---|
| 出版社 |
新潮選書 |
| 定価 |
本体1,100+税 |