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胃食道逆流症診療ガイドラインが新しくなりました。

古川 浩一

(中央区 新潟市民病院 消化器内科)

 胃食道逆流症はGERD(ガード)といわれ、劇的な効果を示すプロトンポンプ阻害薬(PPI)の登場や各方面の疾患衆知の成果もあって多くの患者さんが有効な治療を受けることが出来るようになりました。もとより、GERD症状は胸焼け、心窩部痛、呑酸など多岐にわたり、生活の質を落とすほどの日常的な症状が発生していました。しかし、非特異的な症状と客観所見に乏しいこともあり、多くの潜在的な患者さんがいたにもかかわらずなかなか治療に結びつかない状況でした。

 その後、診療ガイドラインが策定され、PPIを中心とした合理的な診療がようやく定着し、直感や経験に依存せず医学的なエビデンス(確証)にもとづいてGERDの日常的な症状の改善まで医療介入が出来るようになりました。この診療の手順であるガイドラインは、エビデンスの蓄積とともに改定されることが望ましいとされ、2015年10月にGERD診療ガイドラインも新たに改定されました。改訂版では、さらに細やかに症状改善に結びつく手順が加わり、食道外症状として咳嗽、咽頭・喉頭炎、喘息、睡眠障害、中耳炎、バレット食道などについても現状のエビデンスが示されています。

 新しく加わった内容を一部紹介しますと、診断では臨床的にGERDの軽症例と考えられていた非びらん性GERD(NERDとも言います)の診断には多種の疾患、病態が混在し注意を要することが示されています。胸焼け症状のGERD以外の鑑別や、胸焼けのない非特異的な症状のGERDなど、症状からの診断にいたる道筋が広がりました。

 治療についてもエビデンスの始まりの初期治療PPI内服8週間という臨床研究そのものにも言及し、便宜的に胃潰瘍治療に関する研究で用いられていた治療期間から、あらためて、8週間以上の使用での治癒向上や初期治療有効例の維持療法、長期投与に対しオンディマンド療法(必要時の間欠的な内服)も検討すべきと記されることとなりました。

 診療はガイドライン通りに単純には解決しないことが現実ですが、治療に抵抗するすっきりしない頑固な症状が新しい視点に立ち返ることで改善するきっかけになることもあります。GERDは症状を評価しての診療になりますので主治医と患者さんとで情報の交換を行いながら粘り強く治療していくことが大切です。

(2016.05.31)

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