新潟リハビリテーション病院院長 山本 智章
当院は新潟地域のリハビリテーション医療を中心的に担う病院として2001年にスタートしました。開院当初は療養病床が主体でしたが、その後医療環境の変化に伴い、現在は回復期、一般、地域包括ケア、障害者病床と計168床のミックスした構成になっています。当院の特色としてはリハビリ担当療法士(PT、OT、ST)が約80名と県内でも最大級の人員数により、広い地域から脳血管、運動器、内科疾患等の患者への充実したリハビリテーションを提供できる病院を目指しています。脳卒中や大腿骨近位部骨折の地域連携パスにおいては積極的に会議の運営にも参加して医療連携を実施しています。常勤医8名のうち4名がリハビリ専門医であり、通常の回復期リハビリテーションに加えてロボットスーツHAL、無重力トレッドミルAlter-G、ボトックス治療、自動車運転など最新のリハビリを行っています。内科は2名の常勤医師を中心に内視鏡を積極的に行っています。整形外科は二次救急輪番病院に加わって救急車の受け入れも最近増えていますが、当院だけで対応困難な症例もあり、急性期病院の皆さまにはお世話になっています。また当院はアルビレックスや新潟医療福祉大学との関連を持つ病院であり、スポーツ障害に対する診療も実施しています。地域においてスポーツ障害予防の啓発も行っており、その活動は最近スポーツ雑誌『Number』にも紹介されました。
一昨年スタートしたメディカルフィットネス「ロコパーク」は病院が運営するスポーツジムとして理学療法士やトレーナーが勤務し、運動による疾病予防やリハビリ後の身体強化にも大きな役割を担っています。地域住民の健康長寿のための運動の実践の場としてさらに内容を充実させるとともに、新潟のアスリートを支える企画も継続中です。同時に健康管理センターが併設され、健診や事後指導にも力を入れています。
当院はこれからも急性期病院の後方支援として、また近隣の診療所との連携を深めて地域社会の様々な保健福祉の課題に真剣に取り組む病院であり続けたいと願っています。先生方の大切な患者様のリハビリテーション等、当院の診療が必要な場合にはできる限りの対応をさせていただきます。何かございましたらどうぞお気軽にご連絡ください。よろしくお願いいたします。