病院長 宮尾 益尚
この度新潟市医師会報・病院だよりへの執筆の機会を頂きましたため、当院の沿革・特色等を簡単に御紹介差し上げます。
猫山宮尾病院の原点は、1751年(宝暦元年)初代宮尾宗閑が新潟県北蒲原郡京ヶ瀬村大字猫山(現阿賀野市猫山)において医業を開業するところから始まります。昭和10年、10代目宮尾益一郎が新潟市(現中央区)西大畑町に木造40床の整形外科猫山宮尾病院を開設、以後70年余り同地で整形外科専門病院として地域医療に携わり、平成20年11月に新潟市中央区湖南へ新築移転し現在に至ります。
1.確実・安全・安心な医療サービスを地域に提供します。
2.患者様が元気で暮らせるための医療を目指します。
3.職員が生き生きと働ける職場環境を創ります。
を病院理念として一般整形外科疾患・外傷の診療に従事してきましたが、新病院においては運動器疾患に特化した専門医療機関として、特に膝関節・股関節外科に焦点を絞り、人工関節置換術・関節鏡視下手術などを行っています。
地域支援課を通して診療所の先生方へも情報提供をさせて頂き、多くの患者様を御紹介頂けるようになりました。お陰様で人工膝関節置換術に関しては、涌井元博副院長を中心に症例数を伸ばし、平成25年には381例と全国で9番目にランキングされました。
整形外科スポーツ外傷・障害に対する診療・リハビリテーションにも力を入れ、吉澤浩整形外科部長と私でスポーツ専門外来を開設、多くの新潟市内・市外の学生・社会人スポーツ選手に御利用頂いております。
このスポーツ患者さんに対しては運動器リハビリテーションセンターにおけるメディカルリハビリテーションの延長として、併設するメディカルフィットネスを利用したアスレチックリハビリテーションを実行し、スポーツ選手の現場復帰を推進します。
勿論高齢者外傷、特に大腿骨近位部骨折・橈骨遠位端骨折も民間医療機関の使命として多くを受け入れ、上肢外傷は吉澤医師、下肢外傷は私が手術を担当、脊椎圧迫骨折に対する保存療法は本間 毅リハビリテーション部長が主に担当し、積極的にリハビリテーションを行い早期のADL復帰を目指しております。困難となるケースが多い高齢者の生活復帰も、本間医師を中心とした退院支援推進チームがこれをサポートしています。
移転後の新事業として健康管理部門を設置、メディカルフィットネス「CUORE」を開設し予防医学面から健康管理のお手伝いをしておりますが、詳細は太田玉紀内科部長の「Doctor’s Café」を御参照下さい。
運動器疾患でお悩みの皆様が、心も身体も元気で暮らせるよう、微力ながら良質な整形外科医療サービスを御提供出来ればと考え、職員一丸となって頑張っておりますので、今後とも色々な面で当院を御利用頂けますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。