病院長 山崎 昭義
当院は、昭和43年に開設されて以来47年を経過致しました。当初、新潟駅前に開設され、昭和61年には、現在地の中央区新光町に移転致しました。その間、小柳イソ、安衛、広和氏と小柳家三代の理事長によって運営されて参りました。そして、この度当法人が出資持分のない法人となり、さらに社会医療法人を目指すことを機会に、今年4月から理事長が小柳広和氏から柴田実新潟大学形成外科名誉教授に交代致しました。これで当院の整形外科は、今までの脊椎脊髄(山崎昭義、和泉智博、新潟大学からの研修医である溝内龍樹、田仕英希)、肩・肘(早川敬)、股・膝関節(松枝宗則)、足(岡田洋和)、一般整形外科(新潟大学からの研修医である大池直樹、西潟一也)、骨粗鬆症・リハビリ(井上旬二)に加え、柴田先生がご専門の四肢先天奇形を中心とした手の外科が加わり、一般病院における整形外科全ての分野をカバーできるようになりました。今後、新潟大学との連携を更に強化し、整形外科を中心に、形成外科(柴田実、宮島哲、吉川哲哉)、内科(渡辺一弘、目黒裕之)、歯科・口腔外科(鶴巻浩、新潟大学からの研修医である上野山敦士、北谷裕之)、と現在常勤医師は合計18名です。さらに、非常勤医による外来は、消化器内科(柴崎浩一 日本歯科大名誉教授、中島孝司 聖マリアンナ医科大東横病院副院長、渡邉和彦 日本歯科大講師)、呼吸器内科(長谷川隆志 新潟大学医歯学総合病院教授)、循環器内科(種田宏司 中条中央病院、大槻総 新潟大学)、形成外科(藤田祐子 富永草野病院)、脳神経外科(佐藤圭輔 新潟大学)、歯科・口腔外科(小柳広和 中条中央病院理事長)があります。詳細はHPでご確認下さい。
さて、昨年3月に当院では待望のオーダリング・電子カルテが導入されました。また、大腿骨近位部骨折や脊椎圧迫骨折をはじめとして、多くのパスを運用し、業務の効率化を目指しております。日々皆様から、非常に多くの患者様を御紹介頂いておりますが、以前から、当院の若手医師の顔が見えないという御指摘を頂戴しておりました。そのため、昨年、一昨年と過去2年間は病診連携セミナーという形で整形外科全員の先生方、そして内科、形成外科、歯科・口腔外科の先生方、およびリハビリのスタッフからも診療・研究内容を発表してもらいました。昨年9月より、新潟市医師会地域医療連携推進事業に参加させて頂きましたので、今年から、その事業の一環としての登録医大会と、それに引き続きまして、メタボリックシンドロームとロコモティブシンドロームの関係についての学術講演会を開催致しました。院内からは、内科の目黒、整形の松枝、和泉先生方の一般演題、そして加藤公則新潟大学大学院医歯学総合研究科生活習慣病予防検査医学(健診・人間ドック学)講座教授による特別講演がありました。今後も病診連携を深め、円滑な医療を目指して、地域医療に貢献していきますので、是非当院を大いに活用して頂きたいと思います。病院はまず患者さんのものであり、またそこに働く職員のものでもあります。と同時に、連携して頂いております地域の先生方のものでもあります。より透明性と公共性の高い病院経営を目指して参ります。お気づきの点があればご遠慮なく、いつでもご意見を頂ければ幸いです。今後とも御指導御鞭撻の程何卒宜しくお願い申し上げます。