田辺 理子
白山神社の大鳥居を出て、カミフルを歩いて行くと、三番町あたりの左手に、アンティークなたたずまいのお花屋さんがある。わたしは店長の江縫さんの作るお花が大好きだ。落ち着いた優しい色調に、華やかさと儚さが同居し、幾度となく見ては嬉しくなってしまう、そんな花束をつくってくれる。こちらのお花屋さんのCandy by Kandyという店名は、屋号の“飴屋(あめや)”が由来とのことだ。店長の江縫さんがお一人で、仕入れから販売までされている。なぜお花屋さんをされているのか、愚問だがうかがってみると、「お花って見ると皆、笑顔になるよね」と素敵な笑顔で答えてくださった。
写真家・水草のアクアリウムで有名な天野尚さんから、アマゾンでの水草探索の冒険談をうかがっていた時に、現地の人が、空き缶のようなものを拾ってきては、植木鉢にして自宅で植物を育てている、あれだけ大自然の中に、木や葉っぱで作られた家に住んでいても、植物をそばに置きたい欲求があるらしい、というお話をされていた。
衣食住すべてにおいて植物の恩恵で生きている私たちだが、最近は業務やスマホで画面を見ている時間が多くなった。一日終わって、一番疲れるところは“目”のような感じがするのは私だけだろうか。パソコンで、画面をみながら拡大し、拡大率がMAXになるといつかモザイクで、無機質な四角い色のかたまりになる。だが、自分の目をつかって、花をいろいろな角度からみつめてみると、当然であるが、モザイクにはならない。精巧な作りの色鮮やかな存在は、一回一回新しい発見をみせてくれる。店長の江縫さんのおすすめは、フラワーデザインの教室だそうで、空きがあればその日でも参加可能だそうだ。
無機質なものから離れ、一輪の花の表情、一枚の葉の動きを見極め、その植物のルーツを感じながらアレンジメントの教室に参加してみてはいかがだろうか。
きっと癒しの優しい時間が訪れるに違いない。
生花と造花を主に、インテリアからギフトまで幅広くご要望にお応えします。
フラワーデザイン教室も好評開催中です。お気軽にお問合せ下さい。
Candy by Kandy
住所 | 新潟市中央区古町通三番町657番地 |
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TEL | 025-222-0810 |
営業時間 | 11:00~19:00 |
定休日 | 火曜日 |
URL | なし |
なし | |
駐車場 | なし |