松浦 恵子
「暑いですね」が「こんにちは」に代わる挨拶の言葉になって4か月、日脚はすっかり短くなり、朝晩は涼しさを感じられるようになりました。とはいえ、日中の照り様は衰えを見せません。
今年、5月はまだ肌寒く、6月に入ってすぐは衣替えなどもっての外、冬物はまだ仕舞えない状態でしたが、あれよあれよという間に暑くなり、雨無し梅雨が明けて連日の夏日、真夏日、猛暑日の天気予報。予想最高気温が35度未満(32~33度)だとちょっと楽じゃない?といつのまにか暑さに慣らされてきました。
四季が無くなり夏と冬だけになるとも聞きますと、この後は「やっと過ごしやすくなった」と思う間もなく「寒いね」と挨拶するようになるのでしょうか?気が早い…かな。
新潟市医師会報9月号をお届けします。夏バテの気配も見せぬ、充実のラインナップです。
巻頭言は新潟大学大学院医歯学総合研究科精神医学分野教授 朴秀賢先生より就任のご挨拶を頂戴しました。国内外で基礎と臨床の両面にわたり、バランスよく積み重ねてこられた多彩な経験を携えて、新潟の地に着任されました。自らご紹介くださったご経歴を拝読し、暑さを忘れ力が漲る思いがした私です。
学術は2編です。古川浩一先生より胃がん内視鏡検診における多発病変への注意点を、症例報告を加えてお示しいただきました。川崎聡先生からは成人に対する肺炎球菌ワクチン診療について、これまでの総括と今後の課題を述べていただきました。
寄稿は佐々木壽英先生から頂戴しました。「小田代ヶ原の貴婦人」白樺の木をお写真と共にご披露いただきました。いつもながらうっとりとしました。
そして、おなじみのコーナー、わたしの好きな店、マイライブラリィ、私の憩いのひととき、Doctor’s Café、理事のひとこと、バラエティに富んだ数々が続きます。
病院だよりは新潟中央病院、院長 山崎昭義先生より、各診療科(整形外科・5部門、形成外科、内科、歯科・口腔外科)をご紹介いただきました。中央区新光町にて現地建て替えの準備を進められているそうです。
認知症委員会からは、アルツハイマー病の新しい治療、抗アミロイドβ抗体療法の新潟市における医療連携のお知らせ、学校保健部だよりは令和4年度 学校心臓病検診結果報告です。
秋の気配が感じられはじめた?(多分)ひととき、小林晋一先生の表紙画、秋葉区小阿賀樋門の涼風を感じながら、会報9月号をお楽しみいただければ幸いです。
(令和7年9月号)