八木澤 久美子
大学にいた頃は電子顕微鏡を用いて骨髄の微細構造の観察・研究をしていました。不器用な私はよく電子顕微鏡を壊したものでした。「ギャー壊れたー」と叫ぶと飛んできて自ら電子顕微鏡を解体して魔法のように直してくださる、そんな優しいお兄さんのような先生がいらっしゃいました。その方はあれよあれよという間に大学の学長になられました。牛木辰男先生です。先生は2020年2月1日から第16代新潟大学学長になられ、この1月31日でその任を終えられました。その間は誰も経験したことがない新型コロナウィルス感染拡大があり、緊急事態宣言、授業が対面からオンラインへ、キャンパスから人が消え、その後大規模ワクチン接種、想像したことがないような出来事が次々起こったと思います。しかし先生はその出来事も利用し、大学中の環境整備をしたそうです。さらに任期中、大きな二つの事を成し遂げられました。地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の採択と、世界トップレベル大学院教育拠点創出事業の採択です。自分の母校である新潟大学がますます魅力的になっていくようで、なんとも嬉しいことです。これからも魅力的な大学であり続けて、優秀な人材、研究者を輩出していってもらいたいです。最後に牛木先生の先生らしいお言葉をシェアします。「石橋は叩かないでほしい。できるだけ前向きにやってみようと進んでほしい」。牛木先生、大変ご苦労様でした。
さて今号も盛りだくさんで充実した内容の会報をお届けいたしました。自画自賛ですが素晴らしい読み物です。皆様のご診療の一助となり、生活の癒しとなったら幸いです。
季節は春、ミラノ・コルティナ五輪、WBCなどスポーツに心揺さぶられた冬でした。新しい春に新しいことでも始めてみようかなと考えている今日この頃です。いえ、その前に桜を見に行かなければ、桜餅を買いに行きたいな、鎧兜を出さなければ、春野菜を買い込んでこよう。わくわくそわそわしています。皆様のもとに訪れる春がどうぞ輝く春でありますようにお祈りいたしております。