品田 章二
三年前に運転免許を返上し、自分では運転しない生活になったので、重いものやかさばるものの購入はネットショッピングに頼っている。
詰め替え用の洗濯洗剤と柔軟剤、トイレットペーパー、ソフトティッシュなどは車に積み込めば楽だが、手に抱えて自宅まで持って帰るのは重労働である。コンビニから缶ビール250mlを6本、紙パック牛乳900ml、卵10個入りパックなどを徒歩で自宅まで運ぶのは辛い労働である。
この頃からお世話になっているネットスーパーからは豆腐、煮魚、ハム、ドレッシングなど生活必需品を購入しているが、特に缶ビール250mlの12本買いがありがたい。
パソコンはウィンドウズ8.1を書斎で長い間使ってきたがそのサポート期限が迫っているので、昨年ウィンドウズ10を調達し客間で別途使用している。ウィンドウズ8.1はインターネットエクスプローラー(IE)とメールはサンダーバードで、ウィンドウズ10はマイクロソフトエッジ(ME)とマイクロソフトアウトルックを使い分けて愛用している。
ところが困ったことに迷惑メールがある。
「貴方のサービスが数時間以内にストップするのでパスワードを入れよ」とのメールが突然入った。二つのパソコンを使うようになってから突然「あなたのアカウントは停止されました。誰かがあなたのAmazonアカウントで他のデバイスから購入しようとしました。セキュリティ上の理由からアカウントがロックされます。アカウントを引き続き使用するには、24時間以内に情報を更新することをお勧めします。それ以外の場合、あなたのアカウントは永久ロック」とあり、確認用のアカウントの橙色のタブが続いた。びっくりしたが、しかしそのメールは危険ですから入らないような警告もあった。
あとで聞くと、迷惑メールで無視してよいと教えて貰い、ほっとした。
何か忙しい時に、迷惑メールに入り込まれると、つい危険なところに入ってしまうので注意が肝要である。慌てて個人情報を教えると消費者(筆者)の情報が筒抜けになってしまう恐れがあるので、発信元を確かめることが大切であると学んだ。
カードのパスワードを変更するように通知があってもうっかり変えるとそのときはよくても、時間経過で変更したことを忘れてしまうこともある。こまめにメモしておくことが必要である。
常勤していた頃には、職場内での会話で、いろいろの情報を耳からいれることができたが、非常勤で過ごすと、コロナ禍では外出の機会もない。耳学問の機会が少ないので、パソコンの管理を担当する会社に問い合わせることも必要である。相談相手によって、こちらの言うことが正確に伝わらず、却って混乱に陥ることもあるのを経験している。よく理解してくれる人を指名して管理することも大切である。
IT時代の今日、自分のパスワードを忘れないこと。そのストレスに負けないことが大切で、パスワードを失くしたら生きてゆけない自覚が必要である。
新潟市の医師会報ができて50周年、筆者が医師になって55年の日々の生活にパソコンが大いに関与していると実感している。
(令和3年3月号)