中村 茂樹
昔からクジ運はない方で、先日の新潟市医師会総会の福引抽選会でもいつまでも名前を呼ばれず、他人事のように聞いておりました。あまりヒマなので「1等が来たりして」と、隣の田村京子先生(たむら眼科医院)に冗談のつもりで言っていたほどです。抽選会の最後でなんとその冗談が本当になってしまい、さらに1等当選者は会報に謝辞をと事務局から告げられました。瓢箪から駒というのか、キツネにつままれたような感じです。
開業して15年、市医師会には検診やワクチンの書類の提出と受取りに、ほぼ毎週通ってきました。事務局の方にはいつも笑顔や挨拶で応対して頂き感謝申し上げます。また会報の「私の好きな店」は毎月楽しみにしており、先生方のお気に入りのお店のいくつかは、私も家内と試させて頂きました。またこのコーナーを読んだことで私自身、英会話教室に通い始め、NYスタイルのベーグルとコーヒーの楽しみを知り、人生が豊かになりました(2022年12月号 内山直樹先生「Bridge NY Coffee」)。
さて私は数人程度の訪問診療を続けていますが、一般外来診療と違いとっつきにくい分野です。不明点があると、たびたび市医師会地域医療連携室保健師の細道奈穂子さんに教えを乞うてきました。また在宅医療に関わるケアマネージャー、看護師、薬剤師、相談員、医療事務など身近な数人に声掛けして、在宅医療の本音を語る「在宅よもやま会」を作り3年になります。皆、在宅患者とその家族のために笑顔で黙々と頑張っておられる人たちです。毎月の例会にはみどり病院のご好意で会議室を使わせて頂いており、日々の相談やお喋りにはグループラインを使っています。
景品(伊勢丹商品券5万円)の使い道ですが、第一外科医局員時代、先輩が「あぶく銭はパッと使った方がいい」と教えてくれました。年末28日にこの在宅よもやま会のメンバーを伊勢丹のレストランにご招待して、日頃の労をねぎらう趣向といたしましたので、皆様にご報告します。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
(左から)中山 徹先生、筆者、田村 京子先生
(令和6年1月号)