新潟中央病院 草部 雄太
平成27年卒、整形外科の草部雄太(くさべ ゆうた)と申します。現在は新潟中央病院にて脊椎外科研修をさせていただいております。医師会の先生方には大変お世話になっております。この場をお借りして御礼申し上げます。
私、もともとは大阪府の南河内郡という田舎で育ちました。大学からは新潟に移り住み、そのまま新潟で医師生活を始めました。その流れで新潟で結婚し、子供も生まれ、家も新潟に建てました。こっちに移ってから15年以上は経過していると思います。関西弁もすっかり取れていると思います。地元に帰らず、大阪にいる母親には少し後ろめたい気持ちもありますが、今の生活に充実感を得ております。
新潟に来てまず肌で感じたことが、街の綺麗さと治安の良さでした。大阪在住の人にこの文章を読まれると怒られるかもしれませんが、人口が多い分、悪い人や怖い人に遭遇することが多い印象でした。電車で威嚇されたり、先輩に呼び出されたり、カツアゲに合うこともこっちに来てからはありません(笑)。そしてもう一つ感じたことは、新潟の天気のあまりの悪さです。冬の大阪の穏やかさに比べると、新潟の冬は地獄ですね。全然慣れません。毎年冬になると、よくここに人が住んでいるなと考え込みます。
大阪と新潟のどっちがいいかと言われると、ありきたりですが、どっちも良さがあり、結局は自分がその環境に適応できるかどうかなのかなと感じております。どこに住むかよりは、誰と住むか、どう過ごすかが大事なのかなと、くさいことを言ってみました。変化する環境に適応するという能力は、日々知識や技術をアップデートしていかなければならない我々医師にも必要なものと思います。寒さに適応するのも修行と考えて、今年の冬も乗り越えようと思います。
ちなみに、私はまだ里を思う気持ちは残っているようで、プロ野球は阪神とオリックス、甲子園は大阪の高校、ディズニーランドよりはUSJを応援しております。妻はディズニーランドが好きなようで、なかなかUSJに遊びに行けてないのですが、いつか子供達と遊びに行きたいなと、密かに野望を抱いております。
(令和7年9月号)