とやの中央病院 院長
小林 哲朗
毎年春になると、我が家では菜園計画を立てるのが恒例行事となっています。最初に植えるのはジャガイモです。2月末ごろに土づくりを始め、3月に植え付けると6月ごろには収穫を迎え、初夏には食卓に並びます。自宅で採れた新ジャガイモは皮が薄くみずみずしく、オーブンで焼いただけでもおいしく、子どもたちにも好評です。手間がかからず育てやすいこともあり、毎年欠かさず植えています。4月になると夏野菜の植え付けが始まります。きゅうりやトマト、スイカ、メロン、枝豆、とうもろこしなど、これまでさまざまな野菜に挑戦してきました。今年は生姜やさといも、とうもろこしなどを植える予定です。自分の気に入った野菜を選んで育てられるのも楽しみの一つです。さらに、土づくりから始めて野菜が順調に育ち、収穫できたときの喜びは格別です。
家庭菜園を始めたきっかけは、感染症の流行で自宅にいる時間が増えたことでした。見よう見まねで始めた当初は失敗も多く、肥料の量を誤ってジャガイモが育たなかったり、芽が出た直後に霜で枯らしてしまったりと試行錯誤の連続でした。また、虫や動物との闘いも避けられません。ミニトマトはタバコガの幼虫に食い荒らされ、生き残った実も収穫前にハクビシンやカラスに食べられてしまうことがありました。特に、大きく育ったスイカをいよいよ収穫しようと思った矢先にカラスに食べられてしまったのは大変なショックでした。動物たちも賢いもので野菜がおいしい状態になるまでは手を付けず、熟しておいしくなると食べ始めるため収穫が近づいたら畑の警戒を怠ってはいけないのです。以後害虫、動物対策を考えることも重要課題となりました。
野菜作りの大変さを知ると農家の方々が苦労され、おいしい野菜を作っていることに畏敬の念を抱くようになりました。失敗を重ねながらも工夫を続け、家庭菜園を始めてもう5年ほど経ちました。思うようにいかないことも多いですが、手をかけた分だけ応えてくれるところに面白さを感じています。子供と共に植物に触れる時間は良い気分転換にもなっており、これからも楽しみながら続けていきたいと思います。

カラスに食べられたスイカ

ジャガイモ収穫の様子
(令和8年4月号)