新潟市医師会

新潟市医師会報より

黒田　千亜紀

東堀前通に立派な門構え｡誰でも知っている加島屋さんのお隣に､なんだか可愛らしいお店ができた｡ワンコの肉球のマークが見える｡ひょっとしたら犬の関係のお店かな？

そう思って覗き込んだのは､1年前の春先のことだった｡

ワンコ専用のホテルとトリミングのお店らしいこと､明るく清潔な雰囲気と､オープニング割引キャンペーンの看板に惹かれてホームページをチェック､すぐに問い合わせの電話をかけてみた｡

我が家にはラブラドールが居る｡振り回されてヘトヘトになった幼犬時代を乗り越え､犬の訓練ではなく飼い主の訓練時代を経て､フリスビーなど充実したアウトドア生活を満喫し？今は獣医さんの定期健康診断と体調管理､体重管理で健康寿命を延ばすべく穏やかに暮らしている｡

ところがここ最近オヤジ化が進んで､若年女性にあからさまに興味を示し､キラキラお目々に尻尾をフリフリ……私と歩いている時は私に遠慮しているのかはっきりとはしないが､夫と歩いている時は相当露骨らしい｡

そんなオヤジ犬にとって､パウズはパラダイスとなった｡素晴らしい笑顔の優しい女性スタッフさんばかりなのだ｡

今では毎月いそいそとシャンプーに出かけ､キャンペーンなどで写真のサービスがあると､これが驚くほどいきいきとしたよい表情に撮れている｡なんで？家でもあんなに可愛がっているのに｡どんな幸せサービスを受けているというのだろう？？？

そんなわけで､今回は私の好きな店改め､我が家のオヤジ犬の好きな店､でした｡

犬の幼稚園というサービスが評判のようだけど､残念ながらオヤジ犬には縁がないかな？お部屋にカメラ付きのホテルも是非一度泊まらせてみたいと思っている今日この頃です｡

ドッグラウンジパウズ

（平成28年5月号）