黒田 兼
13歳になる愛犬と古町界隈を散歩すると、この十数年でお店が減り、人通りも目に見えて少なくなったことをひしひしと感じます。昨年、柾谷小路から新潟眼鏡院と丸屋本店の間の小路を入った、かつて「都食堂」という定食屋さんだった建物を改装しているのを発見。どんなお店ができるんだろうと期待していたところ、開店したのがこのお店です。
フレンチではありますが「Refectorium」が「食堂」を意味するようにカジュアルなお店です。お店の中は5席のカウンターと20席ほどのテーブル席。私は気さくな若いご主人とお話ししながら食事をとるのが好きなので、夜遅い時間にカウンターに座ります。先日いただいたのは、まず「合鴨もも肉のコンフィとソーセージ、白隠元豆のカスレ」です。コンフィは下ごしらえとして油の中でじっくり低温で煮たものを、注文後に表面をパリッと焼いて出してくれます。ほろほろと口の中でくずれていく、ソテーや唐揚げとは全く違った柔らかな食感がたまりません。隠元豆のカスレも美味。お勧めのワインを伺ったところ、トマトベースのソースなので軽めの赤ワインをとのご提案。この一皿、結構ボリュームがあったのですが、お魚も食べてみたくて、次に「真鯖と山菜の白ワイン蒸し」をお願いしました。冷製のオードブルなので食べる順序が逆になってしまいましたが、こちらは白ワインと一緒にいただきました。
他にも、がっつり系の赤ワインに合う牛肉のグリル、自家製パンや時期により変わる本日のパスタなどなど。だらだらと過ごしてもう少しワインが飲みたいなというときには、チーズの盛り合わせや生ハムをちょっとずつなんてこともできます。私はもっぱらワイン派ですが、ビールはもちろん日本酒もあります。自分の知らない料理がたくさんメニューに書いてあり、何でも聞いてくださいとのことなので、ご主人のお話とおいしい食べ物を楽しみに、また足を運びたいと考えています。
Bistro Refectorium
住所 | 〒951-8065 中央区東堀通6番町1044 |
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電話 | 025-222-9960 |
営業時間 | 火~日:17:30~翌0:00 (料理L.O. 23:00 ドリンクL.O. 23:30) |
休業日 | 月曜日 |
URL | https://bistrorefectorium.owst.jp/ |