新潟市医師会報より

ルスティカ・カフェイタリア

田沢　義人

この店に行くとイタリア旅行に行った気分になれる。それが万代にある「ルスティカ・カフェイタリア」である。ルスティカという店名はイタリア語で「田舎の、素朴な、飾り気のない」という意味であり、田舎のキラッと光るレストランを目指し命名したとのこと。ご主人は北イタリアのトスカーナで料理はもちろんのこと、語学や文化を学び帰国したイタリアに精通した人である（なんとイタリア旅行の相談にも乗っているそうだ）。年に1回はイタリアの今と出会うためにイタリアに“帰り”、イタリアでの感動を提供してくれる。

料理は“こころを豊かにするいいもの”をテーマに、イタリアで厳選したものや自家製の食材を使用している。特にオリーブオイルにはこだわりがあり、自家天然酵母で作ったパンにつけて食べるのがおすすめだ。私の大好きなパニーノにも使われているパンがこれまた絶品で、イタリアの生ハムやバルサミコ酢などの食材との相性が抜群だ。

こちらでの食事の締めにジェラートは欠かせない。「ルスティカ」というレストランとしてだけでなく、「カフェイタリア」というカフェとして、ジェラートを食べにふらりと立ち寄る人も多い。シェフは全国ジェラートコンクールで新潟県で初入賞している。日本ではジェラートを酪農家が作ることが多く、シェフが作るというのは滅多にないそうでとても貴重である。保存料、人工着色料、人工香料、卵や小麦粉は不使用、砂糖は一般的なジェラートに比べ半分以下に抑えて作られているため後味がさっぱりしていて食事で満腹になっても別腹で食べられる。

イタリアの生ハムやチョコレート、シェフ渾身の作のジェラートはいずれもテイクアウトできる。上述のオリーブオイルはテイスティングでき、自分好みのものに出会えると思う。この店のおかげで家での楽しみが一つ増えた。と同時にワインの消費量も増えたのは言うまでもない。

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