笹川 基
家族や友人と時々行く店、「焼鳥まつ本」を紹介いたします。
数年前、一人飲みをする機会があり、どこで飲もうかなとグルメサイトを眺めていました。ここ良さそうだなと、8時過ぎに覗いてみましたが、ほぼ満員でした。幸いカウンターに1席空きがあり、飲むことができました。以来、足繁く通っています。
焼鳥コース(おまかせ串5本、お料理1品、1,600円)、松コース(おまかせ串7本+お料理2品、2,400円)、玉コース(おまかせ串7本+お料理3品+〆飯・麺、3,250円)が用意されています。
コースの1番串「ささみ」には、本わさび、おろし生姜、梅肉がのっており、ミディアムレアに焼かれた鶏肉の旨味が口いっぱいに広がります。大将オリジナルの「葱なか」は、瑞々しい葱が鶏肉で包まれており、香ばしく焼かれた表面の鶏かわと熱々になった葱の調和が堪りません。ふわふわに焼かれた「れば」、軟骨食感が魅力の「つくね」などもとても美味しいです。種々の焼鳥、菜串の他、一品料理も揃えてあり、〆には焼鳥丼もお勧めです。
美味しい新潟の日本酒とともに味わいますが、最後に薩摩焼酎「森伊蔵」を頼みます。鹿児島で「森伊蔵」の香りと味を覚えたのですが、高くて普段は飲めません。「焼鳥まつ本」では1杯、興が乗ると2杯、楽しみます。ちょっとした贅沢です。焼鳥とのマリアージュばっちりのワインも多数揃っています。特に、チリ産カベルネ・ソーヴィニオンはお勧めです(妻談)。
店にはカウンター席とテーブル席がありますが、大将の仕事ぶりが眺められるカウンター席が、私は好きです。
カウンターの向こうには、赤く染まった最高級の紀州備長炭が並びます。「もし備長炭が絶えたら、焼鳥屋は辞めます」という大将の言葉からは、炭に対するこだわりが伝わってきます。「串打ち三年、焼き一生」、美味しい焼鳥作りに串打ちも大切、素材に合わせた串で串打ちがされています。炭の加減を見つつ場所を変え、串かえしが繰り返されます。
「焼鳥まつ本」の魅力の一つは、大将の細やかな心配りです。22席ある店が満席になると、炭火の上には数十本の串が並びます。どんなに忙しい時でも、店の隅々にまで目配り気配りし、料理、飲み物の進み具合などを把握しておられます。まさに職人技です。
かなりの人気店です。予約してからお出掛け下さい。
焼鳥まつ本
住所 | 〒951-8062 新潟市中央区西堀前通8番町1516 魚がしビル1F |
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TEL | 025-211-8675 |
営業時間 | 18:00~23:00 |
定休日 | 日曜日 |