永井 明彦
昨年2月号のこの欄で、江南区亀田本町の自院近くの定食屋さん、食事ハウス「つの田」を紹介しましたが、実はあの後、直ぐに閉店してしまったんです。記事を読んだ医師会事務局の方が同店で食事をして美味しかったですよと言われ、紹介してヨカッタかなと思っていた矢先でした。
その後は「つの田」さんの存在を忘れかけていたんですが、何と、この2月にお店は「かめだ町中華 つのだ」と名を変え、本格的な中華料理を味わえる町中華として再出発しました。かつての「つの田」フアンが大喜びしたのは言うまでもありません。私には「わたしの好きな店」はあまり多くないので、この生まれ変わった同じお店を、敢えてまた、ここで紹介させてもらうことにしました。
角田新一さんが切り盛りしていた食事ハウスを町中華のお店にリニューアルされたのは忰さんの陽一さんです。彼は「赤坂四川飯店」などで20年間も中華料理に携わってきたそうで、この春にお父さんの後を継いで、お店をリニューアルしたという訳です。開店時には当院からもお祝いのお花をお贈りしましたが、3月に間質性肺炎で死去された赤坂四川飯店会長の”料理の鉄人”陳建一さんから贈られたお花が目を惹いていました。
半世紀前に洋食屋さんを始めたお祖父さんから数えて3代目の店主、陽一さんが作る本格四川料理は評判を呼び、いつ行ってもお客さんが並んで入店を待っています。地元マスコミの取材も多く、「美味しいものは罪」などというグルメレポートをTVでご覧になった方もいらっしゃるのではと思います。
先代の食事ハウスで度々頂いたオムライスやカツカレーがメニューから消えたのは残念ですが、新しいお店では、あっさり醤油ラーメンは勿論のこと、手造りの餃子や焼売も美味しく、担々麺や先代から続く五目餡かけ焼きそば、日替わり中華ランチや日替わり麺が人気です。写真は看板メニューの陳麻婆麺(半ライス付)。三条の木綿豆腐を使った麻婆豆腐はピーシェン豆板醤など10種類以上の香辛料やお酒を効かせ、東京から仕入れた葉ニンニクも使って作られ、旨味とコクを味わった後から辛さが拡がります。鶏や豚や野菜から出汁を採ったスープは縮れ細麺によく合い、カプサイシンに弱い私でも美味しく頂けます。夜はコース料理のみで完全予約制。季節の食材を使用した創作中華の全3コースが用意されています。先日も亀田中学校同窓会幹事会の宴会で、大いに楽しませて頂きました。
ご店主はSNSにも通じていて、Instagramでお店の情報も発信しています。暑さの残るこの秋にこそ訪れてみたい町中華です。
かめだ町中華 つのだ
住所 | 〒950-6104 新潟市江南区亀田本町3-1-22 |
---|---|
電話番号 | 090-4714-9992 |
営業時間 | 11:30~14:00、18:00~ |
定休日 | 水曜(不定休あり) |
駐車場 | 向かいに5台駐車可 |