新潟市医師会

新潟市医師会報より

武田味噌醸造菱屋の「味噌せんべい」

植木秀任

昨年の初夏、法事で妻の実家の長野県上田市を訪れました。上田市といえばNHK大河ドラマ『真田丸』の真田家の居城跡があり、上田城址公園一帯には今もいつも観光客の姿が見られます。上田駅から約20分ほど市内の目抜通りを歩き、小路を折れた所で突然時代めいた狭い通りに行き当たります。そこは柳町。旧北国街道沿いの街並みが残る通りです。江戸時代の面影を残した街並みの中に、古道具の店をはじめ、地酒、地ワイン、信州そばや天然酵母のベーカリーなど上田の名物を扱う店舗や、カフェや甘味処が軒を連ねています。その古い風情が観光スポットになっているようです。外国人訪問者の姿もあります。その通りの終わり近くの「菱屋」という暖簾のかかった、白い土塀に格子戸の構えの店舗に入りました。ここは武田味噌醸造の直売店です。武田信玄の子孫である武田兵助が、1930年に養蚕業と並行して味噌作りを始めたのがきっかけでできた味噌蔵だそうです。白味噌、赤味噌などいろいろと味噌が売られています。信州味噌というのも興味がありますが、今回のお目当てはここの味噌せんべいです。娘が前回たまたま土産として会社に持って行ったら大好評で、今回もリクエストに答えて箱買いをしていました。ほう、それならと私もスタッフへの土産に何枚か買い求めました。

家に帰って食べてみると、ちょっと独特の食感です。厚めのややソフトな煎餅に飴混じりの味噌が塗ってあります。噛むと、もっちりとした表面の歯触りの後にサクッとした煎餅の食感が続きます。

そして味噌の香りが口の中に広がります。味は甘塩っぱさが甘過ぎず。飴のコーティングも歯にくっつく程ではありません。確かにこの食感が病みつきになります。ビールにも合いそうです。味は銘醸せんべいとゆず味噌せんべいがあります。ゆず味噌味の香りもほのかです。無論、当院のスタッフにも好評でした。

現地でのお買い求めができない方にはネット販売もあります。

https://takedamiso.jp/html/products/list?pageno=2