新潟リハビリテーション病院 院長
山本 智章
当院は2001年4月旧尾山病院から新潟リハビリテーション病院に改組してこの春25年目を迎えました。回復期リハビリテーション病床を早くから導入し、急性期病院の後方支援病院としての役割を重視してきましたが、近年は地域医療のニーズから救急車の受け入れやスポーツ整形の診療を広げつつあります。また健康管理センターでの健診事業やメディカルフィットネス「ロコパーク」による地域住民の健康増進にも積極的に取り組んでいます。
最近の話題として昨年11月に電子カルテを導入し、ようやくデジタル化に舵をきりましたが、その象徴であった院内スマートフォンがうまく機能せず、現在も電子カルテ業者との調整が続いています。いずれにしても診療が電子化されたことで今後業務の効率化や働きやすい病院に変わっていくことを期待しています。スポーツ医学関係では2023年に新潟医療福祉大学が採択したスポーツ庁の新潟スポーツ医・科学コンソシーアム事業に参画し、その一環で国立スポーツ医科学センターが全国展開するハイパフォーマンススポーツセンターの認定を日本で初めての病院として受け、地方でのアスリート育成のためのスポーツ医学の基盤づくりにも取り組んでいます。新潟のスポーツ界に少しでも貢献する病院として新潟大学整形外科学教室に協力をいただきながらスポーツ選手の治療のみならずスポーツ現場との交流やアスリート支援にも関わっています。
当院の所属する医療法人愛広会は多くの介護関連施設を持ち、さらにその上のNSGグループには当院含めた5病院と、大学など専門教育機関など多方面の分野での多数の団体が繋がっています。グループ内の役割を再確認するとともに、今後はさらに各病院や新潟市医師会の先生方との連携を深め、皆様とともに厳しい病院経営の改善や人材確保、育成に貢献していく所存です。地域で必要とされる病院、地域で信頼される病院を第一優先事項として病院運営に尽力したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
2023年12月 朱鷺メッセにて
新潟スポーツ医・科学
コンソーシアムキックオフシンポジウム