会長 藤田 一隆
去る5月12日の臨時代議員会において新潟市医師会長に選出され、7月1日に就任いたしました。
佐々木繁会長の下で2期(地域医療部長)、大川賢一会長の下で2期(総務部長)、佐野正俊会長の下で2期(副会長)、計12年間執行部役員を務めてまいりました。この間、多くの事を学ばせていただきました。歴代会長先生には心より御礼申し上げます。今後は、副会長の永井明彦先生、広橋武先生をはじめとする留任された役員の先生方、新任の理事の方々(佐藤勇先生、大滝一先生、熊谷敬一先生、横田樹也先生)、さらには本年4月に就任した遠藤正人局長を中心とする事務局職員とも力を合わせ、新潟市医師会の発展に尽力してまいりたいと思います。
また、この度退任されました佐野正俊前会長、庄司義興前副会長、佐野英孝前監事に心より感謝を申し上げますとともに、今後も変わらぬご指導をお願いいたします。
さて、当会は昨年4月1日をもって新しく「一般社団法人」として再出発いたしました。
その結果、役員の交替時期が6月30日の定時代議員会終了時まで延期されることとなりました。今年度の事業計画と予算の内容は3月31日に開催された第1回臨時代議員会において承認されたとおりですが、今後その計画を実行していく上で、私が重要と考えております三つの事柄について以下に列記いたします。
第一に、組織率の向上であります。新潟市内には新潟大学医学部をはじめとする研究機関や病院、さらには検診機関が多数存在します。これらの施設に勤務する医師(B会員・C会員)の医師会加入率は決して高くはありません。その主な理由として「医師会に加入してもメリットがないから」という声をよく耳にしますが、メリットがあるかないかは加入して初めてわかるということもあるでしょう。どのようにしたら当会に加入されていない先生方が医師会に興味を持ってくださるのか、知恵を絞っていきたいと思います。
第二に、IT 化です。これは、避けては通れない道であります。今までは、それぞれの部局で個々に検討してきましたが、専門の部局を創設して医師会全体の IT 化を進めて行く必要があると考えております。理事会運営、広報活動、各種検診データ管理、急患診療センター業務、等々、時代に遅れないように取り組んでいかなければなりません。一方で、IT 関連に不慣れな先生方への配慮も怠らないようしたいと思います。
第三に、事務局の強化です。1,500名を超える会員を抱える大所帯の当会を支えていくには、事務局職員の力が必要不可欠です。その内容は多岐にわたり、それぞれに専門の知識が要求されるようになってきています。一般事務職員だけではなく、看護師、放射線技師、臨床検査技師、さらには IT 関連の専門職などをバランスよく配置し、若手を育てていく努力を怠ってはいけないと思います。新潟市職員管理職を経験された遠藤新局長の手腕に期待したいと思います。
最後に、当会の主役は会員の先生方であることを肝に銘じ、先生方の本業である医療や研究を安心して続けられるよう、役職員一丸となって努力してまいりたいと思います。新執行部故に不慣れな点も多々あるかと存じますが、皆様方のご支援ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
(平成26年7月号)