加藤 公則
「私の憩いのひととき」は散歩です。私は循環器内科医で、心不全とか血管再生治療などを研究していた頃には、全く興味はありませんでした。約15年前に、思い切って「健診・人間ドック学」の道を歩むことにしました。メタボが華やかなりし頃です。実は、僕のBMIは25で、腹囲は85cmで、ジャスト肥満です。その僕が、肥満者に対して運動しなさいと言っているわけですので、申し訳ない事です。したがって、これ以上太らないためにも散歩を始めました。1人ではつまらないので、妻や娘を誘って散歩に行きます。
僕の散歩の特徴は、通常土日の早朝に行きます。6時に起床し、車に乗って出かけます。比較的時間があるときは、西蒲区の上堰潟、佐潟、秋葉区の新潟県立植物園、阿賀野市瓢湖、北区福島潟などに行きます。寝坊した時などは、白山神社〜りゅーとぴあ〜やすらぎ堤、みなとぴあ〜やすらぎ堤、鳥屋野潟公園鐘木エリア、鳥屋野潟公園ビッグスワン、日和山展望台付近、じゅんさい池公園のどれかに行きます。もっと時間が無いときは寺山公園に行きます。必ず30分ぐらいは歩くように心がけています。朝は何と言っても気持ちが良くて、人がいません。でも、本当に寒くて雪が降っていると白山公園〜古町通のアーケードの下を歩くときもあります。大学時代に通った店を懐かしみ、新しい店には驚きがあります。朝歩けなければ、昼か夕方に行くようにします。
春夏秋冬、朝昼夕、いつもいろいろな発見があり、新潟の自然の美しさに魅了されます。家族といろいろなことを話しながら歩くのも、良いものです。道端には、小さな草花が咲いています。いろいろな街路樹もあります。僕は、「PictureThis」というアプリを使っています。写真を撮るだけで、その草木の名前や原産地、歴史等がわかります。それを僕が家族に読み上げながら歩くと、散歩がまた一段と楽しくなります。ユキヤナギ、ヒメオドリコソウ、ヒメショウジョウバカマ、バッコウヤナギ、オオイヌノフグリ、タイカンマツバギク、ヤマボウシ、ムラサキカタバミ等々調べた草木の名前はどんどん「私の植物」としてiPhoneに保存されていきます。今日(4/16)は、じゅんさい池でウグイスのきれいな鳴き声が聞けました。鳥屋野潟公園ビッグスワンや佐潟公園では、青い鳥「カワセミ」に出会ったこともあります。
心が豊かになり、忙しさを忘れるこの散歩は、僕にとって大切な時間です。
写真は春の上堰潟公園で桜と菜の花、夏はひまわりです。秋は昼間の「りゅーとぴあ」と、夕暮れ時の朱鷺メッセ、冬は福島潟の朝日です。いかがでしょうか?