穂苅 環
家でじっとしているのが苦手で、休みの日は、カメラ片手に撮影に出かけたり、ゴルフ、ジョギング、ショッピング。掃除洗濯はいつやるの?という質問はさておき、じっくり腰を据えるのが性に合わず、麻酔科に入局したのも、そのせいだろう。そう言いつつ寄る年波には勝てず、ジョギングはスポーツジムのベルトコンベアー上だけになり、ゴルフもますます飛ばなくなり、両親の介護と長きにわたるコロナ禍で、意欲低下が続いていた。
この間ゴルフのレッスンはもっぱらYouTubeで、あれこれ観たが、一番理論を納得できたのは菅原大地レッスンプロの動画『DaichiゴルフTV』だった。彼はバレーボール、野球と、ゴルフとは無縁の学生生活を終えた後、19歳からゴルフ4年の経験でレッスンプロに合格。教室は満員、予約待ち、全国に出張レッスン、YouTube登録者数41万人を超えた。著書『サイコースイング』も大人気のさわやかな青年(31歳)である。昨年7月、1日だけの長岡レッスン会があり、内容がYouTubeにUPされるかも、と聞き、速攻で申し込んだ。偶然、三男のアパート近くで、孫の顔を見るついでに(笑)。
まずはどのウエアを着ていこう、帽子はどれにしよう、と悩むのも、女子の楽しみ。当日は参加料2000円で打ち放題1時間半。プロのマンツーマンレッスン時間は各人、数分程度。全部で15名ほどの参加だった。私の課題は「飛距離」。先生は素振り、2発のドライバーを見て、すぐに修正、数発先生の前で打つと、明らかに飛距離が20ヤード近く伸びて驚いた。いつもYouTubeに登場するアシスタント男子(イケメン)もいて、お話できて幸せだった。著書を2冊持参し、ミーハー力を存分に発揮し、サインしていただいた。その後ラウンドすると、仲間に「飛距離伸びたね」「球筋が変わったね」と言われご満悦だったが、最近のゴルフはまた低迷(汗)。YouTubeをまた観ないと!
もう1つは水泳。ジョギングは膝に悪いので、昨年7月からプールで泳ぎ始めた。もちろん、経験はゼロ。時間的に教室に通えない。水着を2着購入、ゴーグルはフィットするまで3回買い替え、恰好から入る。平泳ぎと背泳は、学生時代の授業のおかげでもともと泳げたが、苦手はたぶん皆さんと同じクロール。息継ぎが苦しい。初めは18メートルあたりで息があがり、初心者レーンで立ち止まる。YouTube『トモキンスイミング教室』の動画で、手の動き、息継ぎ、キックのタイミングを勉強し、何度もプールに通った。みるみるのびやかに(当社比)泳げるようになり、50メートルは休まずOKだが、まだ、遠泳とはいかないので、これからも頑張りたい。人間何歳になっても目標があると、努力できるものだ。ちなみに一緒に泳いでいるお婆ちゃん達は、皆、私よりスムーズで速い。
サンライズゴルフコース
(令和5年6月1日朝)
(令和5年6月号)