黒田 兼
会報8月号に京都について書いたのがきっかけで、京都検定を受けてみることにしました。正式には、京都・観光文化検定、今年で15回目だそうです。一番簡単なのは3級でマークシート方式、70%以上の正解率で合格です。
かつて共通一次試験では日本史を選択し、お寺も仏像もいっぱい見てるし、楽勝でしょ!何ならその上の2級も受けちゃおうかなあ。そんな軽いノリで昨年の問題集を購入。
Q.東山殿(銀閣)を造立した室町幕府八代将軍は誰か?
簡単簡単、足利義政ね。
Q.大政奉還を行った将軍は誰か?
徳川慶喜!常識でしょ。
Q.平安宮大極殿があった場所は、現在のどの辺りか?
……えっ?「ボーッと生きてんじゃねーよ!」チコちゃんの声が頭の中を駆け巡ります。その後も解けない問題が次々と続き、ぼろぼろの状態で最終の100問目。
Q.京都タワーのマスコットキャラクターは?
A.たわわちゃん。
「知らんがな!」と思わずエセ関西弁で突っ込みます。そうなのです。かつて天皇さんがいらっしゃった「みやこ」から遠く離れた越後の国の人間には、とっても不利な試験なのです。出題範囲は、「歴史、史跡、神社、寺院、建築、庭園、美術、伝統工芸、伝統文化、花街、祭と行事、京料理、京菓子、ならわし、ことばと伝説、地名、自然、観光学など、京都に関すること全般」とあります。ならばと、試験対策講習会を受けました。京都商工会議所で10時から17時まで50分の講義が6コマ。時間的には専門医更新の講習会とほぼ同じですが、今回は知らないことだらけ。知識をどんどん詰め込まれるため、後半は意識が朦朧となります。周囲の方たちは年齢的には50代以上が多いかなという印象。自分でまとめのノートを作っている方も多く、本気モード全開です。焦ります。
今は公式テキストを参考書として真剣に過去問を解いています。この会報が発行される頃、受験は済んで、数日後に送られてくる京都新聞をみて自己採点が終わっているはず。平成最後の年越しを明るく迎えられるのか、それとも……
(平成30年12月号)